な ん か 怖 い も の 挙 げ て く だ さ い 3at SIBERIA
な ん か 怖 い も の 挙 げ て く だ さ い 3 - 暇つぶし2ch898:後編
11/05/16 20:42:43.51 発信元:111.234.171.160
「ほれ、飲め」とお猪口に入った透明な液体を差し出してきました。
タダシとマサシはすぐに飲みましたが、私はなんだかいやな予感がして、飲むのをためらっていました。
しかし、おじいさんが「今日は七年に一度のインビだけん」などといって進めるので恐る恐るその飲み物を口にしました。
味はよく覚えていませんが、お酒ではなかったような気がします。
その飲み物を飲むと頭がぼんやりして、視界がかすれてきました。タダシとマサシはすでにぐったりと横になっていました。
そして私も気を失いました。
どのくらい眠っていたのか、私は小屋のようなところにいて、おじいさんに肩をゆすられて目を覚ましました。
私が目を覚ましたのに気づくとおじいさんは真剣な顔で「逃げろ」といいました。
混乱しながらも、ふと、双子のことが気になりそのことを聞くと、
「タダシとマサシはもうだめじゃ、お前だけでも山を降りろ!」と答えました。
何が起こっているのかわからず、とまどっていると、「きさん、何をしとるんじゃ」と双子のおじいさんが入ってきました。
するとおじいさんは双子のおじいさんにつかみかかり、私に向かって「早く行け!」と怒鳴りました。
双子のおばあさんは二人が取っ組み合いをしている横で腰を抜かしていました。
私はわけもわからないまま走り出しました。
後ろでは「この外道がぁ!」「きさんも賛成したことじゃろうが!」とののしりあう声が聞こえました。

その後、どれだけ走ったのか、疲れて歩いているところを巡査さんに声をかけられ、私は保護されました。
巡査さんはぼろぼろの姿をしている私に驚いたようで、「どこから来たの?」「お父さんとお母さんは?」と

質問してきました。
それに答えようとして私ははじめて気づきました。
私はあの村がどこにあるのかも、自分に両親がいないわけも、何も知らなかったのです。
後になって考えると、私は村を出たことがなく、小学校にも行っていませんでした。
私の育った村については警察も捜してくれたのですが結局見つかりませんでした。
おじいさんや双子があの後どうなったのかもわかりません。


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