10/08/10 11:38:05 d/3SjaJA
本文ねえかなあ?
URLリンク(jglobal.jst.go.jp)
インスリンの頭相分泌と味覚に関する研究
口腔内に取り込まれた食物の情報が刺激となって,血糖値の上昇前に一過性にインスリン分泌の起きることをインスリンの頭相分泌(Cephalic Phase of Insulin Release;CPIR)と呼んでいる。
CPIRの特徴は口腔内に味覚刺激を与えると2分以内にインスリンの分泌が起きて4分後にピークを示し8-10 分後には元に戻るという分泌の時間経過を示し,血糖値の上昇前に一過性に分泌されるということである。
これには味覚情報の寄与が考えられているが,味覚との関連性やその意義は確立されていない。
そこでCPIRと味質の関係を5基本味を中心に調べることを目的とし,ラットを用いて実験を行なった。
その結果, 甘味物質であるしょ糖刺激後では,血糖値が上昇する前に一過性なインスリン分泌増加(CPIR)の誘導が認められたが,甘味以外の味刺激(酢酸(酸味), 食塩(塩味),塩酸キニーネ(苦味),グルタミン酸ナトリウム(うま味)ではCPIRは認められなかった。
次に,甘味のしょ糖は「甘い」と「エネルギー源」という二つの情報を有することから,それぞれ一方の情報だけを持つサッカリン(甘い)とデンプン(エネルギー源)の味刺激溶液を用いた。
サッカリンではCPIRが誘導されたが,デンプンではCPIRは誘導されなかった。
さらに,CPIRの発現に味覚が関与することを確かめるため,味覚神経のひとつである鼓索神経を両側性に切断する実験を行なったところ,「甘い」刺激に対してもCPIRは認められなかった。
以上の結果から,CPIRは「甘い」という味覚情報によって発現することが解った。
これらの結果はCPIRの意義を解明する上で,重要な情報を提供するものと考える。