10/10/27 20:57:07 HFGVCmc30
「まだこのわたしは、針を一度も撃っていないのよ」
「黙れハチ女!相手が一人なら、かわすことは難しくない!」
「あら、本当にそうかしら・・・?」
女王ハチ女はクスクス、と妖しく笑った。女王が手を振ると、第三段階ハチ女のひとりが駆けよって、女王に
レイピア(細身剣)を手渡した。
「わたしたちの針には、こういう使い方もあるのよ。こうやって・・・」
女王は自分の剣を小脇に抱えたまま、左手で自分の左の乳房をぐにゅっと強く掴んだ。乳首からニュッ、と
付き出した針を、右手の親指と人差し指でつまみ上げると、女王はその針をレイピアの先端に取り付けた。
「・・・何をしている・・・?」
女王はクスクス笑いながら、右の乳房からも毒針をつまみ出し、レイピアの先端に二股に取り付けた。
そしてヒュンヒュン、と素早く剣を振った。なかなかの剣の腕前らしい。
「これであなたの身体を貫くまで、針が無くなることはなくなったわ。どうこの剣、たとえ改造人間でも
かすっただけでお陀仏よ。・・・覚悟なさい!」
「・・・たとえ相手が誰でも、私は負けない。必ずお前を倒して、ワクチンを手に入れてみせる!」
「いい覚悟ね。ワクチンならわたしの子宮の中にあるわ。わたしを殺して、奪ってごらんなさい!」
働きバチ女たちが見守る中、女王ハチ女・岩本良華と、仮面ライダー・本郷猛の一騎打ちが始まった。