【ぐるぐる】ショッカーの蜂女様を讃えるスレ【おっぱい】at SFX
【ぐるぐる】ショッカーの蜂女様を讃えるスレ【おっぱい】 - 暇つぶし2ch932:名無しより愛をこめて
10/10/16 20:21:30 HOGiMRef0
【もしも仮面ライダーの第4話「人食いサラセニアン」と第8話「怪異!蜂女」がリンクしていたら・・・】

改造人間の素体を拉致するという任務を受けたショッカーのサラセニア人間は、向ヶ丘遊園の植物園で
巨大な食虫植物キングサラセニアに擬態して、獲物が来るのを待ちかまえていた。
改造人間の素体となるには、身体能力、精神力ともに優れた、拉致されてもあまり騒がれない孤独な境遇の
人間が好ましい。
サラセニア人間の頭部の蔓は、そうした適性を持った人間をキャッチできるアンテナであった。
サラセニア人間の蔓がピリピリとうずいた。適性を持った者がやって来る。
若い女だ。なんだまた女か? 今度の女は幼い子供を連れている。
蔓がすかさず、ショッカーアジトのコンピュータデータベースと無線で繋がり、適性者の素性を割り出した。
宮下雪江。17歳。2年前に両親を亡くし、夜間高校に通いながら働いて5歳になる弟を養っているらしい。
なるほど、拉致するには最適の素体だ。
花に擬態したサラセニア人間の前に立った雪江は、スタイルの良いなかなかの美人だった。
サラセニア人間はほくそ笑んだ。今日の午後の獲物は二人とも女だった。さっきの一人暮らしの女子大生も
かなりの美形だったが、この女もいけてるじゃないか。この美しい娘が、自分と同じ改造人間になるのか。
女の改造人間など見たことがないが、いったいどんな姿になるんだ? エケケケケ。楽しみじゃないか。
サラセニア人間は奇声を発しながら擬態を解き、そのグロテスクな姿を雪江の前に晒した。
「きゃあっ!」
驚く雪江めがけて、サラセニア人間は右手の長い蔓を放った。そしてからめ捕った雪江の体を抱え、
地面深く掘った穴の中に引きずり込んでいった。
「あーっ!誰か助けてぇ!ケンちゃーん!ケンちゃーーん!!」
「おねえちゃん!おねえちゃーん!!」幼い少年の目の前で、美しい姉は奇怪な花とともに消えてしまった。

933:名無しより愛をこめて
10/10/16 20:21:58 HOGiMRef0
雪江が目を覚ましたのは、不気味な照明に照らされた部屋の中だった。手術台を思わせる円形の台の上には
一人の男が全裸で縛られてもがいており、奇怪なメイクの黒ずくめの男たちが得体の知れない装置を操っている。
「・・・ここは?ここは、どこなの?」
雪江の隣には10代後半らしい若い娘が、雪江同様に身体を拘束されて激しく泣きじゃくっていた。
「助けて・・・誰か助けて、お願い!」
「どこなの!? どこなんです、ここは!?」
雪江の声に緑色のグロテスクな顔が振り返った。雪江を植物園から拉致した怪物だ。雪江は思わず息を飲んだ。
怪物はエケ、エケケケケと不気味に鳴きながら雪江と、もう一人の娘の方に近づき、二人の顎をつまみ上げた。
「キャアッ!」
その時、地獄の底から響いてくるような威圧的な低い声が、壁に掲げられた鷲の紋章から聞えてきた。
「ようこそ諸君。ここはショッカー、サラセニアン人間地下アジト。お前たち3人は栄えあるショッカーの
改造人間候補として選ばれ、ここに運ばれてきた。これからお前たちに肉体改造テストを施す。合格すれば
その者はそのまま改造手術室に運ばれ、ここにいるサラセニア人間同様、改造人間として新しく生まれ変わる。
そしてショッカーの一員として世界征服のために働くのだ」
「いやあああ!」雪江の隣の娘が叫んだ。
雪江の頭の中は激しく混乱していた。ショッカー? 改造人間? わたしがあの、化け物みたいになるの?
威圧的な声が再び轟いた。
「まずは、この男からだ。この男には肉体改造に備えて予備注射を打ってある、今からこの男の体に5万ボルトの
電流を流し、これに耐えられればショッカーの改造人間として生まれ変わってもらう」

934:名無しより愛をこめて
10/10/16 20:22:32 HOGiMRef0
白衣の戦闘員がうなずき、手術台のレバーを引いた。バリバリと音を立てて男の身体に5万ボルトの電流が流れる。
「うわーーっ!」絶叫する男の身体が激しく痙攣し、全身から火花が飛び散る。
「10万ボルトに上げろ」
男の体の痙攣が突然止まり、ガックリと動かなくなった。「もういい、死んだ。この男の実験は失敗だ」
雪江は思わず顔をそむけた。「ひどい、何てことを」
戦闘員が雪江の隣の娘に近づき、冷たく宣告した。「岩本涼子、次はお前がこのテストを受ける番だ」
涼子と呼ばれた娘は激しく泣き叫んだ。「いやあああ!」
「さあ予備注射を」
巨大な注射器を持った戦闘員が彼女に迫る。
「いやっ!改造人間なんていや!わたし、あんな化け物にはなりたくない!」
それを聞いたサラセニアンが肩を震わせてエケ、エケケケケと笑うように鳴いた。
「いやーっ!やめて、やめてえー!」
泣きじゃくる涼子の腕に不気味な液体が注入され、拘束を解かれた涼子は2人の戦闘員に引きずられるように
して手術台の上へと運ばれた。戦闘員たちは手際よく涼子の服を切り裂き、涼子は全裸にされて手術台の上に
大の字になって縛られた。
「いやっ!いや!誰か助けて!お願い!」
「テストを開始せよ!」
戦闘員がうなずいて、レバーをゆっくりと引いた。たちまち、大の字に縛られた涼子の身体に5万ボルトの
電流が流れ、激しい悲鳴がほとばしった。「キャアアアア!」
「10万ボルトに上げろ」
涼子と呼ばれた娘の身体が激しく痙攣し、全身からバチバチと火花が吹き出した。
「よし!止めろ」
電流が止められ、ガックリとくずれた涼子は、まだ火花を飛ばしながらハアハアと激しくあえいでいる。

935:名無しより愛をこめて
10/10/16 20:23:09 HOGiMRef0
白衣の白戦闘員が鷲の紋章に向かって報告する。
「テストは成功だ。首領! この娘は改造人間として充分な素質を備えています」
「よろしい。花園女子大1年生、岩本涼子よ。お前は栄えあるショッカーの改造人間になることが決定した。
我々ショッカーは、お前を新たなメンバーとして歓迎する。今すぐ改造手術を受け、ショッカーの一員として
ふさわしい肉体に生まれ変わるのだ。」
首領の声を聞いて、サラセニアンがエケ、エケケケケ・・・と嬉しそうに鳴いた。
「いやああああ!!」
涼子は半狂乱になって首を激しく振り、激しくもがきながら絶叫した。
「改造人間なんていや!改造人間なんていやよ!助けて!誰か助けて!お願い!」
「娘を手術室に移送しろ」
首領の指示で戦闘員がレバーを倒すと、円形の手術台が大の字に縛られた涼子を乗せたまま、エレベーターの
ように地下に沈んでいった。
「いやあ!改造人間なんかになりたくない!やめて!やめてえ!」
姿が見えなくなっても、涼子の悲痛な悲鳴は続いた。その悲鳴はだんだん小さくなり、そして最後に激しい
絶叫がこだました。
「・・・キャアアアアッ!!!・・・」
雪江はガタガタと震えながら、この光景を無言で見守っていた。あれが、あれがわたしの運命なの?
死ぬか、改造されて化け物に生まれ変わるか、それしか道はないの?
巨大な注射器を持った戦闘員が、雪江に近づいてきた。
「宮下雪江、今度はお前の番だ。さあこの予備注射を受けるのだ」
「いやっ、ケン坊のところに返して下さい!ケン坊、ケン坊ぉー!」
抵抗する雪江の腕に、鋭い針が突き立てられた。

936:名無しより愛をこめて
10/10/16 20:23:48 HOGiMRef0
「いやあっ!やめて!うっ!ああっ!」
手術台の上に全裸で縛られた雪江は、身を激しくよじらせて拘束から逃れようとしたが、両手両足を固定して
いるチェーンは人間の力ではびくともしない。雪江は涙をポロポロこぼしながら、弟の名を呼んだ。
「ケンちゃん!ケンちゃーん!」
「テストを開始せよ」
首領の合図で、雪江の身体に凄まじい電流が流された。
「キャアアアア!!」
激しいショックに、雪江の頭は真っ白になった。まるでミキサーで撹拌されるように、体がズタズタにされて
振り回されているようだった。雪江の全身の穴という穴から火花が吹き出した。

真っ白になった雪江の意識が回復し、彼女が最初に聞いたのは、首領が引導を渡す声だった。
「おめでとう宮下雪江。お前もショッカーの改造人間に生まれ変わることが決定した。今からすぐに改造手術を
受けて、先ほどの娘と同様、ショッカーの一員としてふさわしい肉体になるのだ。
その言葉を聞いて、雪江は我に帰った。いよいよ改造されるんだ、わたし! いやだ、いやだ、いやだ!
雪江を乗せたまま、手術台がゆっくりと、真っ暗な空間めがけて降りてゆく。雪江は絶叫した。
「誰か、誰か助けて!改造人間なんて、改造人間なんていやだあ!ケンちゃん!ケンちゃーーん!!」

937:名無しより愛をこめて
10/10/16 20:24:18 HOGiMRef0
手術台の動きが止まり、突然強烈な照明が雪江の目を射ぬいた。おそるおそる開けた雪江の目に飛び込んで
きたのは、自分の顔を覗き込む、奇怪なメイクをした白衣の男たちの姿であった。
「きゃあっ!」
「怖がることはない、宮下雪江。我々はお前の改造手術を執刀する医師だ。お前は今から我々の手によって
新しい肉体を与えられる。ほら、あの娘のように」「えっ?」
不気味な医師が指さす方を見た雪江は、自分の手術台の隣に並んだもうひとつの手術台を認めて驚いた。
別の医師たちがとりかこみ、しきりに何かの作業を行っているその手術台の上には、ひとつの人影があった。
長い豊かな髪と華奢な手足を持った、女性らしい人影であった。雪江はすぐに、それがさっき自分の隣にいた
若い娘だと気付いた。
だが娘の体は、既に人間とは言えないものに変わっていた。
娘の全身は青く染まり、盛り上がったふくよかな乳房だけが、黄色と黒の同心円の縞模様でおおわれていた。
乳房はゆっくりと蛇腹状に蠢き、乳首からは鋭い針が乳房の蠕動に合わせて出たり入ったりを繰り返している。
腰には昆虫の体節のような線が走り、両手両足の先は白いグローブとブーツ状に変わっている。
頭部こそ改造前の美しい娘のままだったが、首から下は既に人間のものではなかった。それは、人間の女性と
蜂が融合した、蜂女とでも呼ぶべき異形の怪物であった。
「ひいっ!」
雪江の全身は凍るような恐怖でガタガタと震えた。あれが改造人間なんだ。あれが改造手術なんだ。さっきの
女の人が、あんな体に改造されてしまったんだ。そしてもうすぐわたしも、あんな体にされてしまうんだ。
ガクガク震える雪江のあごを指で小突きながら、医師のひとりがとうとうと朗読するように話し始めた。
「あれこそわがショッカー科学陣が総力を結集し、粋を凝らして作り上げた、女性改造人間の第1号、蜂女!
巨大な牛も一刺しで倒す凶暴なスペイン蜂の能力を持ち、強烈な性フェロモンを分泌して男たちを虜にし
超音波で自由に操ることができる、特殊任務用の改造人間だ。まもなく蜂女の改造手術が終了し、
ショッカーの一員として目覚めることになる。お前をよく見ておくといい。まもなくお前も、あの娘に続く
女性改造人間の第2号になるべく改造されるのだからな」

938:名無しより愛をこめて
10/10/16 20:24:44 HOGiMRef0
声を発することも忘れて震えおののく雪江が見つめる前で、蜂女に改造された涼子という娘を乗せた手術台から
医師たちがいっせいに離れた。首領の威圧的な声が再び響いてきた。
「目覚めよ、岩本涼子。いや、改造人間、蜂女よ!」
その声を聞いて意識が戻ったらしく、うーんとうめきながら、蜂女となった涼子がゆっくりと身じろぎした。
「何?何なのこの体?わたしの体、どうなっちゃったの?」
意識を取り戻した涼子は、体に違和感を感じるらしくあわてて首をもたげて、自分の身体を確認した。
そして、人間とはほど遠いものになってしまった自分の肉体を認めて、激しく絶叫した。
「いやあ!こんな体、いやだあ!元に戻して!元の体に戻して!お願い!」
「岩本涼子、もう遅いのだ。お前の体にはわがショッカー科学陣による完全な改造手術が施された。お前は今や
改造人間なのだ。もう二度と、普通の人間に戻ることはできない」
「いやよ、いや!人間に戻して!わたしを元の人間に戻して!こんな体はいや!改造人間なんていや!いやだ!」
激しく泣き叫ぶ涼子の悲鳴を無視し、医師の一人が謳うようにして彼女に引導を渡す。
「誰しもが初めはそう思う!そしてやがてショッカーの一員であることに感謝するようになる!脳改造を受けて
指令のままに動くようになれば、お前は完璧なショッカーの改造人間の一員になれるのだ!」
蜂女に改造された涼子は、それを聞いてさらに激しく泣き叫んだ。
「やだ!いやだ!改造人間なんていやだ!ショッカーの一員になんてなりたくない!やめて!やめてえ!」
涼子の回りに、再び異形の医師たちが集まった。首領の声が響いた。
「蜂女の、脳改造を開始せよ!」

939:名無しより愛をこめて
10/10/16 20:25:11 HOGiMRef0
背筋に冷たいものが走るのを感じながら、雪江は目をそらすこともできずにその光景を見守っていた。
彼女を取り巻いていた医師たちが手術台の回りに集まり、互いに顔を見合わせて頷き合った。
「それではこれより、宮下雪江の改造手術を開始する。まずレーザーマーカーだ」
「いやあ!やめて!やめてえ!」
いよいよ最後の時が来たのを雪江は悟った。無数のチューブのようなものが天上から降りてくるのが見える。
「ケンちゃん!ケンちゃーん!」
雪江は必死に弟の名を呼んだ。ああ、わたしは改造人間にされてしまう。もう人間ではなくなってしまう。
ごめんね、ごめんねケン坊。おねえちゃんは悪い人たちにつかまって、これから化け物に改造されてしまうの。
もう二度とケン坊に会うことはできないの。ごめんね。おねえちゃんを許してね。
抵抗し暴れる雪江の体を、手術台から伸びた拘束具が固定した。身動きひとつできなくなった雪江めがけて
頭上のチューブからレーザービームが放たれ、雪江の真っ白な肌の上に線を描いてゆく。
「あ、あ、あ!」
ふくよかな乳房の上には、乳首を中心とした同心円状の線がくっきりと刻み込まれた。もはや一生消えることの
ないその線は、これから行われる改造手術のための、レーザーメスによる切開線を示す目印であった。
雪江の全身に二度と消えない無数の線を刻み終えると、レーザーを放つチューブは天上に収納された。
「次は血液交換だ」
雪江の右と左の手首に、太い針が突き立てられた。針からは透明なチューブが延びており、左手のチューブ
の先には奇怪な青い液体をたたえたタンクがつながっている。
ポンプがうなりを立てて、雪江の右腕から真っ赤な血液を吸い出し始めた。代わりに左腕の針から雪江の
体内めがけて、タンクにたたえられた奇怪な青い液体がどくどくと注ぎ込まれてゆく。

940:名無しより愛をこめて
10/10/16 20:25:38 HOGiMRef0
「あっ!ああっ!」
喩えようのない不快感に雪江の全身は痙攣した。青い液体が注ぎ込まれるとともに、彼女の白い肌は徐々に
うっすらと青く染まってゆく。
ポンプが停止し、両腕から針が抜かれた。全身の血液をすべて抜かれ、代わりに青い液体をたっぷりと注ぎ
込まれた雪江の全身は、既に塗料を塗りたくったかのような鮮やかな青い色に染まっている。頭部だけが
なぜか、うっすらと青く変色しただけで雪江の本来の肌の色をとどめていた。
「改造液が全身に馴染んだら、内臓から順に組織移植を開始する。レーザーメスの準備を」
雪江の頭上から、無数のチューブが再び降りてきた。今度のチューブは先端が怪しく輝き、いかにも危険な
雰囲気を漂わせていた。
「や・・・いや・・・!」
雪江は悟った。このチューブから放たれるレーザービームで、自分の体が切り刻まれてゆくのだと。
「胸部切開開始!」
「いやああああ!!」
医師の握ったレーザーメスから鋭い光線が、雪江の青く染まったふたつの乳房の中央に向かって放たれた。
レーザービームはそのまま雪江の胴体の正中線に沿って、少しの出血もなく彼女の体を切開してゆく。
「ああ、もう駄目・・・」
自分の体が無残に切り裂かれてゆくのを感じながら、雪江は意識を失った。

941:名無しより愛をこめて
10/10/16 20:26:02 HOGiMRef0
その時。
突然、手術室の電源が落ち、部屋の中が真っ暗になった。すぐに赤い非常照明が灯り、けたたましいサイレン
の音がアジト全体に鳴り響いた。
「ライダーだ、仮面ライダーがアジトに侵入したぞ!」
「サラセニア人間はどうした?」「もう既に倒されたらしい!」
手術室の扉が開き、黒ベレーの戦闘員たちが飛び込んできた。そして戦闘員たちを蹴散らしながら姿を見せた
のは、バッタのような頭部を持った異形の怪人であった。
バッタの怪人は戦闘員たちを次々と蹴散らして手術台に迫る。医師たちはあわてふためき、メスを握って
バッタ怪人に挑もうとするが、とうてい敵う相手ではない。あっという間に戦闘員と医師たちは、手術台の
床に無残な骸を晒すことになった。
異形の怪人は手術台の上の雪江に近づいた。そして彼女の姿を見て、驚いたように唸った。
「まさか、雪江さんはもう、私と同じように改造されてしまったのか・・・いや、違う!」
雪江の全身は鮮やかな青色に染まり、切開すべき箇所を示す無数の線が刻まれていた。胴体は正中線に沿って
皮膚と黄色い脂肪が縦に大きく切り裂かれ、肋骨と腹膜が大きく露出していた。
「改造手術は始まったばかりだったようだ。危なかった。あと半時間来るのが遅ければ、雪江さんも私と同じ
改造人間にされてしまっていたに違いない。だがこれくらいなら、まだ人間として生活できる」
怪人は雪江の切開された皮膚を繋ぐように両手で持つと、指先にぐっとエネルギーを込めた。
高熱を浴びて、たちまち切開された皮膚と筋肉が繋がり、正中線に沿って切開の痕が残るだけになった。

942:名無しより愛をこめて
10/10/16 20:26:33 HOGiMRef0
傷がふさがったのを確認すると、怪人は雪江を手術台に拘束していたチェーンを引きちぎり、彼女をゆっくりと
抱え起こした。そのショックで、雪江が意識を取り戻した。自分を抱えている異形の怪人を見て、悲鳴を上げる。
「キャッ!」
「怖がらなくてもいい、雪江さん。私は大自然の使者、仮面ライダー。健二くんの頼みであなたを助けに来ました」
「え?健二の?」
「はい。健二くんは私の仲間のもとで、あなたの帰りを待っています」
安心した雪江は肩の力を抜いて自分の体を見、そして大きな悲鳴を上げた。
「な、何なのこの体?わたし、改造されたの?もう人間じゃないの?」
「安心して下さい雪江さん。あなたはまだ、改造人間にはされていない。体は少し変化してしまったが、まだ
人間です。人間として平和に暮らしてゆけます!」
仮面ライダーのその言葉に、雪江はようやくパニックから回復した。そしてあることを思い出し、ライダーに
急いで話しかけた。
「お願いです。実はわたしの他にもう一人、捕まっている女の人がいるんです。その人も助けてあげて下さい」
「何だって?それはどこに?」
「わたしの隣の手術台です」
だが雪江が繋がれていた手術台の隣は、すでにからっぽであった。
「あの人は?あの人はどうなったの?」
「落ち着いて下さい雪江さん。後で私がもう一度見に来ます。とにかく今は、早くここから脱出しましょう」

943:名無しより愛をこめて
10/10/16 20:27:06 HOGiMRef0
ライダーは医師のひとりが着ていた白衣をはぎ取ると、裸体の雪江に手渡した。そして彼女を抱え上げると
勢いよくジャンプをした。二人はアジトの天井を突き破り、多摩川の河川敷に近い工場裏に脱出した。
「さあ、このサイクロンに乗って下さい」
ライダーと雪江がサイクロンに乗って去ってゆくのを、ひとりの怪しい人影が見守っていた。
真っ青なボディに黄色と黒の同心円の縞模様の乳房、真っ赤な触角と緑色の巨大な複眼。そして黄色の巨大な羽根。
華奢な女性の肉体と蜂のような昆虫が融合したかのような、美しくもおぞましい異形の怪人であった。
「あれが・・・仮面ライダー!我々ショッカーの邪魔をする裏切り者ね。見てるがいいわ。お前の命はこの蜂女が
必ず奪ってやるから。ウフフフフ!オホホホホ!」
それは脳改造を施され、身も心も完全にショッカーの一員となってしまった、18歳の女子大生、岩本涼子の
変わり果てた姿であった。
あと一時間、いや半時間、仮面ライダーの到着が早ければ、彼女も宮下雪江と同時に救助され、無事に人間と
しての生活に戻れたに違いない。だが運命の悪戯が、涼子と雪江、二人の運命を隔てた。
雪江の肌の色は多少回復したが、二度と完全な肌色に戻ることはなかった。またレーザーで全身に刻まれた
切開線の痕も、生涯消えることはない。彼女はこれからの一生、海水浴にも大浴場にも行けず、真夏でも長袖と
手袋で自分の体を隠し続ける生活を送ることになる。
だが、自らの意志に反して改造人間にされ、脳改造で自由意志を失い、ショッカーの傀儡として悪事に加担し、
やがて悪の怪人として仮面ライダーに蹴殺されることになる、不運な美少女・岩本涼子の悲惨な運命に比べたら、
そんなハンデなどたいしたことではない。
雪江は風呂に入り、無数の線が刻まれた真っ青な自分の体を見るたびに、とりわけ同心円状の模様が刻まれた
自分のふくよかな乳房を見るたびに思い出す。自分よりもちょっと運が悪かったために、黄色と黒の蜂のような
乳房を持った改造人間にされてしまった、あの少女のことを。

944:名無しより愛をこめて
10/10/16 22:08:31 /TWx7OnT0
 


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