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経営破綻（は・たん）した岡山市のバイオ企業、林原が保管する恐竜などの化石類約１万点について、
瀬戸内市が受け入れを検討している。塩田跡地に隣接する市所有の建物を林原側に格安で貸し出す方針。
市は１６日に臨時市議会を開き、関連議案を提出する。
林原はモンゴルのゴビ砂漠で恐竜化石などの発掘に取り組んできた。化石類はＪＲ岡山駅近くにある本社内に
保管しているが、この土地をイオンモールに売却するため、林原が新たな保管場所を探していた。
瀬戸内市によると、用意するのは塩田会社の発電機施設や倉庫計約１４００平方メートル。昨年１２月、
塩田跡地とともに市が購入していた。適当な保管場所がないか、林原側から市に相談があったという。
化石の発掘が社会貢献のメセナ事業であるとして、市は月額３万８千円程度で貸し出す方針。
１６日の臨時議会に、財産貸し付けの議案を提出する。可決されれば、年内にも移転作業を始められそうだ。
瀬戸内市の武久顕也市長は「県外への流出を防ぐため協力したい。市民学習にも役立てられるよう、
化石を公開する機会を設けられないか、林原と話し合いたい」と話す。
林原の広報担当者は「現在の保管場所に近い所で移転先を探しており、瀬戸内市を検討しているのは事実」
としている。（吉村治彦）
▽記事引用元 朝日新聞（2011年11月16日）
URLﾘﾝｸ(mytown.asahi.com)