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☆週末にりゅう座流星群、当たり年だが?☆
Andrew Fazekas
for National Geographic News
October 7, 2011
毎年恒例のりゅう座流星群(ジャコビニ流星群)。今年は13年周期の当たり年で、10月9日には
「流星嵐」が起きそうだ。日本でのピークは午前3~5時と見られている。
予測どおりなら、ピークには毎時600個の流星が降り注ぐ。3大流星群の1つ、8月のペルセウス座流星群を
はるかに凌ぐ規模だ。
NASAなど各宇宙開発機関は大出現の報に接し、地球を周回する国際宇宙ステーション(ISS)
や人工衛星への影響を注視しているという。
最大の懸念は衝突による静電気放電だ。猛スピードの流星(微小岩石)が人工衛星に衝突すると、
蒸発して高温の荷電ガス(プラズマ)が発生する。回路のショートや搭載機器の損傷を引き起こし、
衛星が制御不能に陥りかねない。
しかし専門家は、りゅう座流星群の静電気リスクは低いと考えている。飛行速度が他の流星群の半分に満たないため、
衝突してもプラズマはまず発生しないという。
ただし、カナダにあるH.R.マクミラン宇宙センターの天文学者ラミンダー・シン・サムラ氏は、
「人工衛星やISSに衝突する可能性は捨てきれない」と指摘する。「ISSでは船外活動を中止する以外に
有効な対策はない。後は最小限の被害に留まるよう祈るだけだ」。
◆高密度のダストトレイルに突入?
流星群は放射点の星座名を冠するのが一般的で、りゅう座流星群も例外ではない。 当日9日、
北半球各地では現地時間の午前0時頃、りゅう座が天頂近くに差し掛かるはずだ。
りゅう座流星群の実体は、ジャコビニ・ツィナー彗星の軌道に沿って帯状に散らばっている砂粒大の粒子だ。
公転する地球がこのちりの帯(ダストトレイル)に差し掛かると、粒子が上層大気に突入して崩壊、
幾筋もの光となって観測される。
今週末はダストトレイルの高密度領域に進入するため、流星の数が格段に増加すると言われている。
「いつもは毎時10~20個程度と控えめだが、まれに数百から数千個の大嵐になる年がある。
どうやら今年がそれに当たるようだ」とサムラ氏は話す。
◆観測できない?
仮に今年が当たり年でも、観測できるとは限らない。活動のピークはアメリカ東部標準時8日午後3~5時
と予測されており、日中にピークを迎える西半球での観測は難しい。
▽関連サイト:10月りゅう座流星群(旧称ジャコビニ流星群)が極大(AstorArts)
「予想では2時と5時」ですが、「できれば8日の夜から、なるべく長時間、空を見上げて」
URLリンク(www.astroarts.co.jp)
▽ソース:ナショナルジオグラフィック
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
▽画像: 1998年に撮影されたりゅう座流星群の母天体「ジャコビニ・ツィナー彗星」
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)