11/09/07 18:27:39.73
(>>1の続き)
そして、年齢とガンにかかる比率について見てみますと、これもハッキリした傾向があり、「年齢が高くなると
ガンにかかりやすい」という傾向が見られます。
URLリンク(takedanet.com)
そしてこれらの4つのデータに基づいて、まずは素直に考えてみます。先入観はすべてとりあえず横の方に
置いてください。科学者の心構えのもっとも重要なことはデータそのものを見るということですから。私は長く
科学を仕事としてきましたが、科学者としての私は次のように判断します。まず事実の整理。
1)日本人の平均年齢は2倍になった。
2)日本人男子の喫煙率は2分の1になった。
3)日本人女子の喫煙率は変わっていない。
4)男女とも肺がんにかかる人は5倍以上になった。
5)長寿になると肺がんが増える。
6)日本人男子ではかつては80%、今は40%が喫煙していて、その平均を60%とすると、成人男子の数を
5000万人として約3000万人が喫煙している。それに対して肺がんは年間5万人で、喫煙者600人に対して1人が
肺がんになるということがわかる。
次に「考察」にとりかかります。データとしてはまずはここで示した4つのグラフだけということにします。科学は
一つ一つを慌てずにかんがえます。それは自然というものは結構難しいので、あれこれと考えると間違える
からです。
1.女性の場合、喫煙率が変化していないのに肺がんは男性と同じ比率で増加していることから、喫煙と
肺がんには強い関係がないということになる。
2.肺がんの決定要因の第一は、長寿であり、長生きすると肺がんになる確率が上がる。
3.仮に喫煙が肺がんの主要な原因の場合、男性の喫煙率が変化し、女性が変化していないのに、肺がんに
なる比率が上がっていることを説明できない。男性と女性に特別な差があることが考えられるが、その場合は
「喫煙と肺がんが関係がある」と一般的に表現できないことになる。
4.喫煙者で肺がんになる人の割合は600分の1であり、「喫煙で肺がんが増加する」ことがあり得ても、「喫煙
すると肺がんになる可能性が高くなる」という表現は正確ではない。
ということになります。実に奇妙(常識と違う)な結論で、欧米人と日本人の差などさらに考えないと単純には
「タバコと肺がんはほぼ無関係」ということになります。
(放射線被曝とタバコが違うのは、タバコの規制はまだ法律ではできていないので、法律にする前に十分な
議論をしておかないと、放射線被曝のように、現実の問題が起きると、それまでと全く違うことを言う人がでてくる
からです。タバコの値段を「健康のために」700円まであげると大臣が言われた時が良い機会と思います。)