11/07/30 23:39:51.29
奈良先端大、分化した植物細胞を初期化する遺伝子発見
掲載日 2011年07月29日
奈良先端科学技術大学院大学の中島敬二准教授らは、
根や葉に分化した植物細胞を初期胚の状態に初期化する能力を持つ遺伝子を発見した。
動物のiPS細胞(万能細胞)を作製する際の初期化を促す遺伝子に相当するもので、
さまざまな細胞に分化する能力を持たせられる。
有用植物や希少植物を効率的に繁殖させる技術に利用できる可能性がある。
米科学誌カレント・バイオロジー電子版に29日発表する。
発見したのはRKD4と呼ばれる遺伝子。
研究ではシロイヌナズナでRKD4遺伝子の破壊株を解析し、
その胚の多くが初期胚の段階で分裂を停止していることを発見。
またRKD4は受精卵から初期胚までの短期間だけ発現していることを確かめた。
発芽後のシロイヌナズナでRKD4の発現を人工的にオン、オフする実験も実施。
RKD4の発現をオンにすると根や葉に初期胚の性質を持つ細胞塊ができた。
______________
▽記事引用元 日刊工業新聞
URLリンク(www.nikkan.co.jp)
▽関連
Current Biology
The Arabidopsis RWP-RK Protein RKD4 Triggers Gene Expression and Pattern Formation in Early Embryogenesis
URLリンク(www.cell.com)(11)00768-8