11/07/27 22:12:25.23 BE:2013396487-2BP(1056)
物質・材料研究機構(茨城県つくば市)は27日、
放射性汚染水に含まれるヨウ素やストロンチウムを効率よく除去できる新しい材料を開発したと発表した。
東京電力福島第1原発では大量の汚染水を浄化するシステムの稼働率向上が課題となっている。
今後、日本原子力研究開発機構と協力して実用化を急ぐ。
新材料は、直径2~20ナノメートル(ナノは10億分の1)の無数の穴が規則的に並んだ
シリカ(酸化ケイ素)で、穴の内壁に特殊な化合物を敷き詰めたもの。
化合物の種類を変えることにより、ヨウ素またはストロンチウムを化学的に吸着できる。
同機構によると、新材料1グラムあたりの吸着能力は、ヨウ素の場合20ミリグラム、
ストロンチウムは13ミリグラム。原子炉内でできるストロンチウム90に置き換えると
約650億ベクレルに相当する。
従来の吸着材は、ヨウ素と似た塩素、ストロンチウムと似たマグネシウムやカルシウムなども
一緒に取り込んでしまうため、塩素やマグネシウムを含む海水の場合、とりわけ効率が悪かった。
新材料はその問題点を克服、さらにヨウ素の場合は繰り返し使えるという。
開発に当たったシェリフ・エル・ザフティ主幹研究員は
「工場では1日数トン製造でき、単価も安い。除染に非常に有効だ」と話している。【安味伸一】
毎日jp
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物質・材料研究機構>プレスリリース
汚染水中のヨウ素とストロンチウムの除去材を開発
塩素やミネラルを含む汚染水からも選択除去可能で 原発処理利用へ期待
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