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すべての脳細胞の源となる神経幹細胞だが、自然科学研究機構・生理学研究所(NIPS)の等誠司准教授らの研究
グループは、脳のすべての細胞の起源である神経幹細胞が生まれる際に、DNAの「脱メチル化」が起きることを
示した。ES細胞やiPS細胞を用いて神経細胞を作る際にも、同メカニズムが働いていると推定され、効率的な
神経細胞の作製技術の進歩につながることが期待される。
同成果は、東京大学の加藤茂明教授、理化学研究所の細谷俊彦チームリーダー、情報システム研究機構の
堀田凱樹前機構長との共同研究によるもので、英国科学誌「Nature」の姉妹誌「Nature Neuroscience」
(電子版)に掲載された。
細胞が持つDNAにはすべての遺伝子(ゲノム)情報が書き込まれているが、細胞ごとの特徴に応じて必要な情報と
そうでない情報が選り分けられて、不必要な情報は言わば「糊付け」によって隠されている。この「糊付け」は
「DNAのメチル化」と呼ばれており、逆に必要な情報を取りだす、つまりDNAの糊付けをはがす(メチル化を取り去る)
ことは「脱メチル化」と呼ばれている。
今回、研究グループは、GCM(Glial cells missing)と呼ばれる遺伝子が働くと、この「DNAの脱メチル化」が起きることを証明した。
(引用ここまで 全文は引用元をご覧ください)
▽図 神経細胞やグリア細胞といったすべての脳細胞の源である神経幹細胞だが、
今回の研究でこの神経幹細胞は、神経の出来る前の細胞のDNAの"糊づけ"を剥がすこと(脱メチル化)で
効率よく生み出されることが明らかにされた
URLリンク(j.mycom.jp)
▽記事引用元 マイコミジャーナル(2011/07/20)
URLリンク(journal.mycom.co.jp)
▽自然科学研究機構・生理学研究所プレスリリース
URLリンク(www.nips.ac.jp)
▽Nature Neuroscience
「Mammalian Gcm genes induce Hes5 expression by active DNA demethylation and induce neural stem cells」
URLリンク(www.nature.com)