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東日本大震災:本震直後に箱根で誘発地震4回、揺れ増幅し強羅は震度6弱、温地研が地震波解析/神奈川
2011年7月18日
東日本大震災の発生直後、本震の揺れに誘発された地震が箱根町内で4回連続発生し、
強羅で一時的に震度6弱を観測していたことが、県温泉地学研究所の地震波解析で分かった。
気象庁などの観測網ではキャッチされておらず、温地研が箱根に臨時設置していた地震計が捉えた。
誘発地震はすべてマグニチュード(M)4クラスだったが、本震が収まる前に起きたため揺れが増幅した。
温地研は「揺れによって地震が誘発されるのは極めて珍しい」として、原因を今後詳細に分析する。
解析した本多亮技師によると、誘発地震が起きたのは、本震の3分後の3月11日午後2時49分から同50分にかけて。
M3・8~4・2の地震が計4回発生した。
本震によってもたらされた「表面波」と呼ばれる周期の長い揺れに反応したとみられるという。
地震計に記録された地震波が不自然だったことから誘発地震が起きたとみて分析。
震源を求めたところ、駒ケ岳と大涌谷の深さ2~6キロと分かった。
活火山の箱根では、人が感じない微小な揺れを含め日常的に地震が起きているが、その規模はM0~1が中心。
「4回とも箱根で起きる地震としては規模が大きかった」(本多技師)という。
また、気象庁観測で横浜や川崎などで最大震度5強を記録した本震の揺れに誘発地震が重なったため、
震源に近い強羅で震度6弱、大涌谷付近では5強を観測した。誘発地震の規模がM4にとどまったことから、
強い揺れの時間は0・5秒程度で収まったが、長く続けば家屋倒壊などの被害が出た可能性もあったという。
本震の揺れに反応した誘発地震が起きた原因について、本多技師は現段階で
(1)本震がM9・0の超巨大地震だった(2)箱根の断層が本震に反応しやすい向きだった―と分析。震災後、長野、静岡県などで誘発地震が相次いだが、これらは本震に伴う地殻変動によるもので、箱根とは原因が異なるとみている。
箱根では震災後、群発地震が発生するなど1カ月余り地震活動が活発化。
全国的にも、多数の火山で地震が増加した。
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▽記事引用元 カナロコ 神奈川新聞社
URLリンク(news.kanaloco.jp)
▽関連
神奈川県温泉地学研究所
URLリンク(www.onken.odawara.kanagawa.jp)