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高級魚のトラフグを特殊な“淡水”で養殖することに、岡山理科大工学部の山本俊政准教授(水産増殖学)
の研究チームが成功したことが13日、分かった。海水を使わず、少量のカリウムなどを加えた「好適環境水」を開発し、
養殖に利用した。肌が金色がかっているのが特徴で、薬品を使わない安全な「黄金トラフグ」とし
て今月末に初出荷する。ほかの海水魚の養殖も進めており、内陸部でも海水魚を養殖できる新技術として注目
を集めそうだ。
好適環境水は、淡水にカリウムなどわずかな電解質を加えて浸透圧を調整。海水魚と淡水魚の両方が
成育できるとされる。
研究チームは昨年4月、加計学園生命動物教育センター(岡山市北区)で、トラフグの卵約千個を孵化
(ふか)させ、同6月ごろに好適環境水の水槽(35トン)に移した。トラフグは、病気にかかりやすく
養殖が難しいが、薬品を一切使わず、今年6月ごろには約900匹が体長約35センチ、体重1キロ以上に成長。
1年2カ月という成育期間も、従来の約2年から大幅に短縮された。
好適環境水で養殖されたトラフグは、肌がほんのり金色がかっており、味は濃厚で、甘みがあって臭みはない
のが特徴。天然物は冬場が旬だが、養殖に成功したフグは年中、旬の味わいが楽しめるという。
研究チームは「黄金トラフグ」としてブランド化し、安全性を前面に押し出して28日、岡山市中央卸売市場
(同市南区)へ初出荷する。同様に、好適環境水で養殖中のヒラメやシマアジなども順調に成育しており、
今後はクロマグロの養殖にも挑戦するという。
山本准教授は「トラフグの初出荷は、内陸部でも海水魚を養殖できると証明する大きな一歩になる。
好適環境水を使った海水魚の養殖を産業化し、山村を“漁村”にしたい」と意気込んでいる。
▽画像 岡山理科大の山本俊政准教授は海水を使わずにトラフグの養殖に成功した
=岡山市北区の加計学園生命動物教育センター(青木貴紀撮影)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
▽記事引用元 産経新聞(2011.7.14 10:00)
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