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体のあらゆる臓器や組織になるとされ、再生医療などへの応用が期待される「iPS細胞」は、皮膚などに
わずかに含まれる特定の細胞からしかできないとする研究結果を、東北大学などのグループが発表しました。
iPS細胞は、体のさまざまな細胞から出来ると考えられていることから、今後、議論を呼びそうです。
この研究は、東北大学の出澤真理教授らが31日発行のアメリカの雑誌のオンライン版に発表しました。
研究グループでは、これまで皮膚などにさまざまな臓器や組織に変化する細胞がわずかに含まれることを
見つけ、「Muse細胞」と名付けています。今回、このMuse細胞と世界的に研究が進むiPS細胞との
関連について検討しました。ヒトの皮膚の細胞をMuse細胞とそれ以外の細胞に分け、それぞれにiPS
細胞を作り出すのに必要な遺伝子を加えた結果、Muse細胞からiPS細胞に変化したのは通常の30倍の
効率の0.03%に達したのに対し、Muse細胞以外では逆にまったくできなかったということです。
こうしたことから研究グループでは、iPS細胞はMuse細胞からしか出来ないと結論づけています。
今回の研究について出澤教授は「iPS細胞が出来る仕組みの解明にもつながる」と話しています。
iPS細胞は、体のさまざまな細胞から出来ると考えられていることから、今回の発表は今後、議論を呼びそうです。
▽記事引用元 NHKニュース(5月31日 6時49分)
URLリンク(www3.nhk.or.jp)