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宇宙農業サロンは多士済々である。宮川照男さんはヒマワリの種子を25
kgも持っているという。この種子で、どれほどの広さのヒマワリ畑をつくれ
るだろうか。原発事故で汚染された地をヒマワリで覆い尽くそう。
汚染された農地で何も栽培できない という状況に対して、ヒマワリを植え
て早くに元の農地にもどす。われわれは、どんな条件が最適か、ほかによい植
物はないかを調べる。宮川さんは、この月末にヒマワリの種子の調達にタイへ
でかける。タイの大学、研究所との協力も打診している。放射線の強い農地で
は人間が作業するのは困難であり、農業ロボット・機械が適用できないかも調
べている。いろいろな組織でヒマワリの苗の量産をすることも考えてもらって
いる。さまざまなかたちで皆が汚染土壌の回復に力になれるとよいなと考えて
いる。
そしてもう一つタスクがある。ヒマワリの他にもっと浄化(リメディエーシ
ョン)能力の高い栽培植物種があるかもしれない。いろいろな植物の吸収・
貯蔵能力を調べてみよう。植物の根はカリウムを選んで細胞の中に吸い上げる
しくみをもっている。そんな働きをしている細胞膜に埋め込まれた分子の姿と
そのしくみは、このところよくわかってきている。その分子にすこし手を加え
ることにより、カリウムよりすこし大きなセシウムをえり好みして植物体のな
かに吸い上げる分子をつくれるかもしれない。
しばらく宇宙と生命の色恋話はわきにおいて、研究に励むことにしよう。
(山下雅道、やました・まさみち)