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体のあらゆる組織や臓器になるとされる「ES細胞」から目の網膜組織を作り出すことに、世界で初めて
神戸市の理化学研究所が動物実験で成功しました。失明のおそれがある網膜の病気の新たな治療法の開発
につながる可能性があると期待されています。
神戸市にある理化学研究所の発生・再生科学総合研究センターのグループは、立体的な細胞の塊を作る独自
の技術を使って、マウスのES細胞から「眼杯」(がんぱい)という目の組織を作り出すことに成功しました。
そして、この「眼杯」を培養したところ、大きさが2ミリほどの網膜組織に成長したということです。研究
グループでは、この網膜組織に外からの光を電気信号に変える働きが備えられているか確かめることにしていて、
うまくいけば、失明のおそれがあり国内に数万人の患者がいるという「網膜色素変性症」などの新たな治療法の
開発につながる可能性があるとしています。研究グループの笹井芳樹ディレクターは、「今後、サルなどの大型の
動物で研究を続け、数年後にはヒトのES細胞を使った実験につなげたい」と話しています。研究グループに
よりますと、ES細胞から今回のような複雑な構造の器官を作り出したのは世界でも初めてだということで、
研究成果は7日発行されるイギリスの科学誌「ネイチャー」に掲載されます。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)