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太平洋上空の電離層、震災前に異常 電通大が観測
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東日本大震災が発生する5~6日前に、太平洋上空の電離層に著しい異常があったことが、電気通信大学の
早川正士特任教授らの観測で分かった。内陸の直下型地震の予測を目指して研究を進めているが、
東海地震などプレート型の巨大地震にも有効とみている。
早川特任教授らは、地震が起きる1週間ほど前に、震源の上空約80キロにある電離層が低くなるという現象
に着目する。
今回、米西海岸ワシントン州の送信局と、東京、愛知、高知の3カ所の受信局をそれぞれ結ぶ海域の上空で、
3月5~6日に超長波電波の夜間の平均振幅が極端に短くなり、電離層が低くなる状態を観測したという。
電磁気を手掛かりに地震発生を予測する研究は1990年代後半に国の研究資金で実施。欧州、インド、ブラジル
などでも電波を使った地震観測網をつくっている。フランスでは2004年に専用の人工衛星を打ち上げ電離層の
観測を行っている。
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