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東日本巨大地震によって宮城県女川町で観測された大津波は、
途中から急激に水位を増す特異な津波で、非常に破壊力が大きかったことが、
東京大学地震研究所の都司嘉宣准教授(波浪力学)による映像分析で明らかになった。
映像は11日の地震直後、岸壁沿いにある観光物産施設「マリンパル女川」に避難した
同町在住の会社員男性が撮影した。
この中で都司准教授が注目したのは、3階建てビルの周囲の水位の変化。
最初は普通の津波のように徐々に水が上がり、
8分間でビル2階の天井部分(高さ約8メートル)に達したが、
その2分後には3階屋上を超えて約15メートルまで急上昇した。
他の建物も、押し波の水位がピークに達する直前2分間に、次々と波にのまれた。
津波は急激に水位が高くなると、なだれ落ちるように速度を増し、
「射流」と呼ばれる激しい流れとなる。
女川町でも射流が発生し、津波の速度は最終的には秒速10メートルに達したとみられる。
こうした水位の急激な上昇は、同研究所が岩手県釜石市の沖合に設置した
海底圧力計で観測されており、各地で起きた可能性がある。
女川町の津波は引き波でも、マリンパル女川の2棟の建物の間などを、
壊れた住居やがれきが海に向かって流されていった。
都司准教授は「これまで『津波が来たら3階以上に逃げろ』と言ってきたが、間違っていた。
町を標高25メートル以上の高所に移転させない限り安心はできないだろう」と話している。
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