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海外でパーキンソン病患者に使われている皮下注射薬アポモルフィンがアルツハイマー病の症状を
改善させる可能性のあることが、九州大学大学院医学研究院の大八木保政・准教授(神経内科学)ら
の動物実験でわかった。米国の神経学雑誌のオンライン版に掲載された。
遺伝子操作でアルツハイマー病の状態にしたマウスを使い、アポモルフィンを1カ月に計5回投与
したグループと、投与していないグループ8匹ずつについて実験した。直径1メートルのプールで
泳がせ、ゴールの位置をどの程度覚えているかを調べた結果、投与したグループでは投与前と比べ、
ゴールにたどり着く時間が半分になり、回数も2倍に増えるなど記憶機能の改善がみられた。
投与したグループを解剖して脳の組織を調べると、アルツハイマー病の原因物質と考えられている
異常たんぱく質アミロイドβやタウたんぱくが減っていることも確認できたという。
国内の認知症患者は200万人以上で、10年後には倍増するとみられている。アルツハイマー病は
高齢者の認知症の半分以上を占める。進行を遅らせる薬はあるが、症状を改善させる根本的な治療薬は
開発されていない。アポモルフィンは国内では未承認。大八木准教授は「今後、患者への有効性をみる
ための臨床研究をしたい」と話している。
[朝日新聞]2011年3月3日10時2分
URLリンク(www.asahi.com)
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