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「脳波制御の自動車」、公道デビューへ(動画)
2011年3月 2日
Chuck Squatriglia
ドイツの研究チームが、「精神で動かせる自動車」を開発している。
ベルリン自由大学のRaul Rojas教授のチームが、自律走行車を研究開発する一環として、
脳波で自動車を制御するシステムを作成したのだ。
『BrainDriver』では、米Emotiv社が開発したゲーム用の脳波測定用ヘッドセットを利用。
自律走行車として改造した独Volkswagen社の『Passat』を制御できるようにしている。
BrainDriverでは、頭部に取り付けられた16個の電極が、脳から発生する電磁信号を測定
してコンピューターに送る。コンピューターがこの電磁信号を左折、右折、加速、停止
などの命令へと翻訳して、自動車の「ドライブ・バイ・ワイヤー」(drive-by-wire)自律
走行システムに伝達し、ブレーキやアクセルやハンドルを制御する。
チームは、2週間前にBrainDriverの実験に成功した。衝突の恐れがないよう、実験場所には
[2008年に閉鎖された空港である、]ベルリンの旧テンペルホーフ空港を使ったほか、人間
のドライバーがきっちり監督した上で、大学構内でも試験走行を行なった。
ただし、ブレイン=コンピューター・インターフェース(BCI)は、今のところ誰もが使える
システムというわけではないようだ。つまり、脳波で制御するのが不得意な人もかなり多い。
今回の実験では、たくさんの学生で試験を行ない、その中でも最も脳波制御が巧みな者が
Passatの運転を行なったという[動画]。
「この被験者は、BCIへの親和性がきわめて高かったので、大学の心理学研究者たちが最近
この被験者を対象に研究を始めたほどだ。われわれの実験の時よりたくさんの電極を付け
たり、fMRI(機能的磁気共鳴画像)装置に入れたりして、BCIに馴染めない人とそうでない人
がなぜいるのかを解明しようとしている」と、Rojas教授は語る。
「われわれの主目的は自律走行車の開発であって、おそらくは、音声認識のほうが有力な
選択肢だろう」と、Rojas教授は語る。「脳波制御は今のところ現実的とは言えないが、
今回の実験は、技術的に可能なことを示す概念実証だ。......人間とマシンを融合させる
方法の研究は面白いし、この車に乗るのは楽しい」
Rojas教授チームは昨年、眼球の動きによって制御できる車『EyeDriver』も開発して
いる(文末の動画)。
Rojas教授らのチームは、今年中にも、ベルリンの公道でこの自律走行車の実地試験を
行なう計画だという。
「市からの許可はもうじき下りる。(市から要求された)2500万ユーロ(3450万ドル)の
保険金も、もうかけてある」と、Rojas教授は語った。
▽記事引用元 WIRED VISION
URLリンク(wiredvision.jp)
▽動画 URLリンク(www.youtube.com)
▽画像 頭部に取り付けられた16個の電極が、脳から発生する電磁信号を測定して
コンピューターに送る
URLリンク(img2.wiredvision.jp)
写真と動画:ベルリン自由大学
▽関連記事 クールな「脳波制御式ヘッドセット」(2010年3月 4日)
URLリンク(wiredvision.jp)