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ショウジョウバエを54年間、1300世代にわたって暗黒の条件下で飼育しても、光をあてると昼夜のある生活をする生物と
ほぼ同じ約24時間周期の活動リズムを示すことを、京都大学の今福道夫名誉教授(動物行動学)らが突き止めた。
3月1日に日本動物学会の学会誌に掲載される。
ハエの1300世代は人間に置き換えると3万2500年に相当。旧石器時代の終わりに洞窟に入ったままの人間を現代に
初めて光のある世界に連れ出しても、活動リズムは外にいた人とほぼ同じになるという形だ。
暗黒のびんの中でショウジョウバエを飼育する研究は昭和29年11月、理学部動物学教室の故森主一教授が開始。
その後、歴代の教員や学生らが引き継ぎ、今福名誉教授は35年以上、その中心となってきた。
実験は、1300世代にあたる約100匹を3グループに分けた。1つは卵の段階から12時間周期で光をあて、
あとの2つは1回だけ、3・5時間と7・5時間光にあてたあと、それぞれまた暗黒に戻した。
各グループの活動リズムを調べたところ、昼間に活発に動き、夜間に鈍くなる基本的な生物の活動リズムになっていたという。
今福名誉教授は「生物の本質にかかわる活動リズムが想像以上に強固なものであることがわかった」と話している。
ソース
URLリンク(sankei.jp.msn.com)