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◇ブタ膵臓:体内で再生、東大と明大成功 大型動物で初
生まれつき膵臓(すいぞう)ができないブタの体内で、完全なブタの膵臓を作ることに、
東京大と明治大のチームが成功した。大型動物では世界初。
東京都内で開かれる日本再生医療学会で3月2日に発表する。
チームはまず、遺伝子操作で膵臓を作れないブタを作り、
その体細胞を利用し「クローン胚」と呼ばれる受精胚を作った。
一方、正常な膵臓を作れるブタの体細胞からもクローン胚を作成。
この中の細胞を、遺伝子操作ブタのクローン胚に注入した。
異なる遺伝情報を持つ細胞が混在した、この状態の胚は「キメラ胚」と呼ばれる。
このキメラ胚を、代理母ブタの子宮に入れ、出産させたところ、誕生した4匹の子ブタは
すべて、正常な膵臓を持ち、血糖値を正常にコントロールした。これとは別に、胎児の段階で
子宮から取り出して調べた7匹にも膵臓があり、100%、正常なブタの細胞に由来していた。
チームは、本来できないはずの膵臓が正常なブタの細胞によって再生され、機能すると結論付けた。
責任者の中内啓光・東大医科学研究所教授(幹細胞生物学)らは昨年、同様の手法を使って
マウスの体内でラットの膵臓を作り出すことに成功している。
二つの成果を発展させ、膵臓を作れなくしたブタのクローン胚に、ヒトの人工多能性幹細胞
(iPS細胞)を注入すればブタの体内でヒトの膵臓ができる可能性がある。
しかし現在、国内の規制によって動物とヒトとのキメラ胚を子宮に入れることは禁じられている。
【須田桃子】
毎日新聞 2011年2月27日 東京朝刊
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▽記事引用元 毎日jp
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