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前年4月に大規模な原油流出事故が発生した米メキシコ湾(Gulf of Mexico)では現在、
イルカが出産期を迎えているが、浜辺に打ち上げられる赤ちゃんの死骸の数は例年の
10倍以上となっている。米海洋ほ乳類研究所(Institute for Marine Mammal Studies)が
22日、このような報告書を発表した。
イルカは春に繁殖し、11~12か月間妊娠。出産は3、4月がピークとなる。
例年、この時期に米アラバマ(Alabama)州とミシシッピ(Mississippi)州の浜辺に
打ち上げられる赤ちゃんの死骸の数は月に1、2頭程度だが、今年はここ2週間
だけで17頭に達しているという。研究者は、異常な数字だとした上で、
「母イルカたちは何らかの理由で流産または死産をしている」と話した。
死因については、検視解剖の結果待ちだ。だが研究者は、前年4月に
英エネルギー大手BPの掘削施設が爆発し、3か月間で数百万バレルの
原油が流出した事故が関係している可能性を指摘する。
事故はちょうどイルカの繁殖期に当たっており、原油はイルカの出産・
繁殖地である湾や浅瀬にまで侵入していった。
なお大人のイルカも、去年打ち上げられた死骸は89体と、例年の30頭を3倍近く上回ったという。
▽記事引用元 : 【2月23日 AFP】
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