11/02/15 16:40:51
米エネルギー省は14日発表の2012会計年度予算教書で、風力や太陽光などに加え、
原子力なども含む「クリーンエネルギー」を推進する姿勢を明確にした。小型モジュラー炉
(SMR)と呼ばれる小型原子炉の商用化を推進する経費も盛りこんだ。
オバマ大統領は1月の一般教書演説で、35年までに全米の発電量の8割を「クリーン
エネルギー」でまかなうという目標を発表している。
目標達成に向け、コスト削減や電力需要が少ない地域で活用が期待されるSMRの
開発を進める。SMRは、機器一式を工場で製造してトラックなどで運べる。
さらに、再生可能エネルギー普及のカギとなる電力貯蔵やスマートグリッドの技術、
レアアース(希土類)代替物質の開発拠点を倍増する。一方で、石油や石炭など
化石燃料への補助金や燃料電池開発などの費用を削減する。
イリノイ州にある大型粒子加速器テバトロンの運転も打ち切る。テバトロンは、
欧州の大型加速器LHCが完成するまでは世界最大の加速エネルギーを誇り、
14年まで運転を延長する計画があった。
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