11/01/30 13:50:34
息や皮膚から発散される「生体ガス」で体調を調べ、病気の診断もできるようにしようと、
国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)のチームが約千人を対象に10年間、
ガスと体の状態との関係を見る調査に乗り出したことが29日、分かった。
こうした規模の調査は国内初。センターの下内章人循環病態生理研究室長は「ガスの採取は、
採血と違い体への負担がほとんどない。
疾患の判断ができれば、健康診断で広く使われるようになるだろう」としている。
生体ガスに含まれる気体は窒素や酸素のほか水素、一酸化窒素、一酸化炭素、アセトンなど数千種類に上る。
ガスの種類や量は生活習慣や疾患の有無が影響し、微妙に変わる。
チームは健診に来た人に依頼し、ガスの採取を開始。2年に1度採取し、成分の変化と病気、
体調との関係を解析する。
息は樹脂製のバッグに吹き込んでもらい、手から発生するガスは密閉した手袋でとる。
息と、手のひらから発生したガスを同時に採取し、直接分析できる高感度装置も独自に開発した。
生体ガスは近年注目され、国内外で研究が進行中。エタノールは飲酒、アセトアルデヒドは食道がんや
咽頭がん、アセトンは糖尿病と関係することが分かってきた。
▽画像 樹脂製のバッグに息を吹き込んで行う生体ガスの採取
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▽記事引用元 共同通信(2011/01/29 17:21)
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