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バイオ「林原」が私的整理申請 抗がん剤など、負債1千億円
バイオ関連企業として知られる林原(岡山市、林原健社長)など同グループの中核4社が、私的整理の手法
である「事業再生ADR」を民間の第三者機関に申請し、受理されたことが25日分かった。金融機関などに
よると負債総額は1千億円程度とみられる。
林原グループは非上場の同族企業で、抗がん剤のインターフェロンで国内トップクラス。甘味料などに使う
トレハロースは世界生産のほぼすべてを担う。美術館運営や恐竜の化石調査などのメセナ活動でも知られる。
医薬品・食品原料などの研究開発費の増大に加え、事業の多角化、大規模な不動産開発で負債が膨らみ、
経営を圧迫。景気悪化で売り上げも伸び悩む中、金融機関の融資姿勢が慎重になり、債務返済が難しく
なった。
同グループは事業を続けつつ、銀行などの債権者から返済延期の了承を取り付け、再生を目指す。今後、
債権者集会を開いて経営状況を説明し、リストラ策を含む事業再生計画案のとりまとめも急ぐ。
林原など4社は25日夜「ADR手続きの利用申請を行ったが、詳細は差し控えさせていただく。お客さまや
取引先の皆さまには手続きの影響はございません」とのコメントを出した。
ADRを申請したのは林原と林原商事、太陽殖産、林原生物化学研究所。林原単体の平成21年10月期の
売上高は282億円で、グループ企業12社合計の年間売り上げは約800億円。
中核4社が私的整理を申請したことで、JR岡山駅前の不動産開発や京都市でのホテル経営など関連事業に
影響が及ぶ可能性がある。また、ADRの成立には全債権者の同意が必要で、同意が得られない場合、
法的整理に移行する恐れもある。
ソース
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
林原生物化学研究所 - 林原グループ
URLリンク(www.hayashibara.co.jp)