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増殖成功、復活へ一歩 イカリモンハンミョウ 【1月4日02時05分更新】
石川県ふれあい昆虫館(白山市)は3日までに、本州では志賀町から羽咋市にかけての海岸にしか
生息していないとされる昆虫イカリモンハンミョウ(国指定絶滅危惧Ⅰ類、県天然記念物)を人工的に
孵化(ふか)させ、国内初となる増殖事業の第1段階に成功した。繁殖技術の確立や生息適地の
調査を進めており、早ければ年内にも飼育した個体を放虫して、自然豊かな砂浜の象徴である
希少種の復活につなげる。
ふれあい昆虫館によると、イカリモンハンミョウは現在、志賀町大島から羽咋市柴垣にかけての
延長約2キロの海岸に生息。個体数は1995(平成7)年の調査時点で1098匹だったが、
昨年7月の調査では一帯で64匹しか確認できなかった。
同館は昨年7~8月に現地で雌雄それぞれ4匹を採集し、産卵、孵化に成功。餌や温度管理を
試行錯誤しながら、砂を入れた試験管の中で1匹ずつ飼育し、現在、幼虫47匹が体長1センチ弱
まで成長した。今後、人工飼育した個体同士で繁殖を試みて数を増やし、放虫したい考えだ。
増殖事業と同時に同館では、かつてイカリモンハンミョウが生息していた内灘町から羽咋市に
かけての海岸で放虫の適地がないか調査しており、現時点で2カ所の候補地を確認しているという。
富沢章館長によると、イカリモンハンミョウ激減の要因として、海岸浸食や松林への農薬散布、
海岸への自動車乗り入れなど、生息環境の悪化が指摘されている。富沢館長は今年を保護活動の
「勝負の年」とした上で「昆虫館で生まれ育った成虫が順調に卵を産めば展望が開ける。
生息環境を守るために自治体や地域住民の協力が必要だ」と話した。
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▽記事引用元 北国新聞
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