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【脳科学】ウルバッハ・ビーテ病で扁桃体を破壊され恐怖をまったく感じない女性 PTSD治療にヒントか - 暇つぶし2ch1:白夜φ ★
10/12/20 22:54:18
恐怖をまったく感じない女性、PTSD治療にヒントか
2010年12月20日 21:30 発信地:ワシントンD.C./米国

【12月20日 AFP】恐怖をまったく感じないという珍しい脳疾患にかかった女性に関する研究が、
米科学誌カレント・バイオロジー(Current Biology)に発表された。

論文の主著者、ジャスティン・ファインスタイン(Justin Feinstein)医師は、「人間が感じる恐怖の
本質とは、生存本能。恐怖を感じることができなければ、自分の命に危険をもたらす物や状況、
人物を避けることができない。彼女がこれまで生きているということ自体が驚きだ」と述べている。

S・Mというイニシャルだけで報告されたこの女性は、
脳の中で恐怖感を生み出していると考えられている扁桃体(へんとうたい)が破壊された
「ウルバッハ・ビーテ病(Urbach-Wiethe disease)」という珍しい疾患の患者で、
他の人ならば恐怖を感じる場面で「非常に強い好奇心」を感じるのだという。

■恐怖実験にまったく動じず

医師らは症状の観察の一環としてある時、クモやヘビといった一般的に気味悪がられる
生き物ばかりのペットショップへ女性を連れて行った。女性は「ヘビは嫌いだ」と明言して
いたが、店へ入ったとたん、様々な種類のヘビがうごめく水槽に魅せられた様子だった。
そして店員にヘビを抱いてみるかと聞かれると、何の抵抗もなく「自分の腕の間をすり抜けて
動くヘビをまじまじと眺め、うろこをなでたり、舌に触れたり」して、はしゃぎながらヘビと戯れた。

また同じショップでタランチュラに近づいたときには、まったく恐れずに触ろうとしたため、
かまれないよう周囲の人が止めなければならなかった。

この女性の20代の息子は、自分の母親が怖がったところを見たことがないという。
子どものころに兄弟で遊んでいたとき、大きなヘビが近づいてきたが「母は驚きもせずに、
すたすたと近づいていって、道路脇の草むらに放り投げた。信じられなかったよ」

女性は30歳のときに強盗に襲われたこともある。体をつかまれ、喉にナイフをつきつけられたが、
女性がまったく動じない様子を見てとると、強盗のほうから手を放した。
女性はその後、普通に歩いて帰ったという。

さらにお化け屋敷やホラービデオを使った実験でも女性はまったく恐怖を示さないどころか、
ホラー映画をいたく気に入り、帰りにレンタルビデオ店で借りるためにタイトルをたずねるほどだった。

小さい頃は暗闇や犬が怖かったという記憶があることから、疾患は生まれつきではないと
考えられる。医師らは、この女性が「犯罪を犯したことはないが、逆に、強盗や銃暴力や
ドメスティック・バイオレンスといったさまざまな犯罪の被害者となってきた」とみている。

■PTSD治療への応用に期待

ファインスタイン医師はこの女性の症状に関する研究が、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の
治療に役立てられないかと考えている。

同医師はイラクやアフガニスタンの戦闘から帰還した米軍兵士の治療を行っているが、
PTSDの兵士は「恐怖でまともな生活を送れなくなっている。今も危険を感じていて、
家から出られないこともあるほどだ。恐怖を感じる脳のプロセスを理解することで、
生活を支配する恐怖を感じる部分だけに焦点をあてた治療が、いつか可能になるかも
しれない」と語った。(c)AFP/Kerry Sheridan
_________

▽記事引用元 AFPBBNews
URLリンク(www.afpbb.com)

▽関連
Current Biology
The Human Amygdala and the Induction and Experience of Fear
URLリンク(www.cell.com)(10)01508-3


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