10/12/19 18:32:42
赤ワインが、記憶に関わる脳の神経細胞の数を倍増させ、認知能力を高めることが、
岡嶋研二・名古屋市立大大学院教授(展開医科学)のチームの動物実験で分かった。
白ワインでは効果がなかった。近く米国の栄養生化学雑誌に発表する。
これまでに赤ワインを1日400ミリリットル(グラス3杯程度)を飲む人は、
飲まない人に比べ、認知症の症状が表れにくいことが、フランス・ボルドー大などの疫学調査で分かっていた。
チームは、赤ワインに含まれ、心疾患減少に効果のある「レスベラトロール」という成分に注目。
マウスにレスベラトロール含有量の多い赤ワイン0.2ミリリットルを毎日、3週間にわたり飲ませた。
その結果、脳の中で記憶をつかさどる「海馬」と呼ばれる部分の神経細胞が、飲まないマウスに比べ2倍に増えていた。
迷路でゴールにたどりつく時間も訓練開始から5日目に、飲まないマウスに比べてほぼ半分になった。
白ワインを飲んだマウスは、飲まないマウスと同じ結果だった。
効果がどこまで継続するかはこれからの課題だが、持続して摂取する必要があるという。
さらに、胃が受けた刺激を脳に伝達する物質の機能を失わせたマウスでは、
レスベラトロールを飲ませても脳機能改善の効果は認められず、レスベラトロールが、伝達物質を通して脳に影響を及ぼしていると確認した。
レスベラトロール濃度が高いのは、フルボディーや色の濃いタイプの赤ワインという。
岡嶋教授は「赤ワインの健康効果は欧州の人々の間で言われてきたが、やはり科学的な裏付けがあった。
しかし、アルコールの過剰な摂取は肝臓への悪影響もあり、飲み過ぎないでほしい」と話す。
ソース
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海馬
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