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(山梨日日新聞から)
2011年01月26日(水)
来月からクニマス調査
県など西湖で 生態把握へ死骸採取
かつて秋田県の田沢湖に生息し、70年ぶりに富士河口湖町の西湖で見つかった絶滅種「クニマス」について、県などは25日、2月上旬から西湖で生態調査に入ることを決めた。
湖岸に打ち上げられた魚の死骸を採取し、どの程度、クニマスが含まれるか調査。ヒメマス釣り解禁後にもクニマスが釣れるか調べ、生息状況の把握につなげる。
同日、甲府市内で開かれた検討会議で、県の担当者が富士河口湖町や西湖漁協の関係者に調査の計画案を示し、了承された。計画では、産卵期とされる2~3月、
卵を産み落とした後に死んだクニマスが湖岸に打ち上げられることを想定。
2カ月程度、魚の死骸を集め、クニマスがどれくらい採取できるか調べる。
湖岸に調査ポイントを1カ所設け、2~3日に1回調べるほか、10日に1回は湖岸全域を回って死骸を採取。集めたサンプルは採取日時、場所などを記録し、県水産技術センターで保管、分析する。
ヒメマス釣りが解禁される3月20日以降には、釣りをしてクニマスが掛かるかどうかも調べる。湖に潜って目視で確認することや魚群探知機を使った調査も検討する。
現時点では同センターでクニマスとヒメマスを判別できないため、クニマスを確認した中坊徹次京都大教授の論文の発表を待って判別方法を検討する。
同センターの三井潔所長は「生息数が分からないのでクニマスを狙って捕獲するわけにはいかない。まずはできる限りのデータを集め、生け捕りなど本格的な調査に向けた資料としたい」と話している。