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裏山に新種アリ 岡大院生ら発見、国内で３年ぶり
2010年12月11日
岡山市の住宅地のすぐ裏山で、岡山大大学院生の矢代敏久さん（２８）らが新種のアリを見つけた。
見た目が似ている別のアリと混同されていたが、遺伝子を調べると別種と判明した。
国内では約３年ぶりの新種アリの確認となった。
新種のアリは、アメリカに外来種として渡り、土地のアリを減らしているオオハリアリの近縁。
体長約４ミリで、朽ち木や落ち葉の中に巣を作る。和名はまだない。
矢代さんは２００７年６月、大学近くの半田山でアメリカの研究者がオオハリアリを採取するのに
同行して手伝っていたとき、巣ごとにシャーレに集めたアリを眺めていたら、大きいアリと小さいアリが
いることに気づいた。子どもの頃から昆虫標本や図鑑をみるのが好きで、じっくりと観察していて、
大きいアリは頭が馬面で、小さいアリが正方形なのに気づいた。
ＤＮＡによる遺伝子解析をしたところ、小さいアリはオオハリアリと別グループと確認された。
頭や胸、腹の幅や長さなど８カ所も計測し、データをとった。
オオハリアリは、一つの巣に約千匹いるのに対して新種はその半分程度であることもわかった。
オオハリアリは乾燥に強いが、新種は湿った林でしか見つからないという。
矢代さんは「身近な場所にも、まだまだ未知の生物がいるようだ」と話している。
成果はニュージーランドの動物分類専門誌「Ｚｏｏｔａｘａ」の１１月２４日号に掲載された。（長崎緑子）
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▽記事引用元
URLﾘﾝｸ(mytown.asahi.com)
asahi.com（URLﾘﾝｸ(www.asahi.com)）配信記事
▽関連
Zootaxa
On the evolution of the species complex Pachycondyla chinensis (Hymenoptera: Formicidae: Ponerinae),
including the origin of its invasive form and description of a new species
URLﾘﾝｸ(www.mapress.com)