10/12/11 00:07:25
【12月10日 AFP】シロナガスクジラが海中深くもぐって口を大きく開けたら、
200人以上が満腹になれるだけの量の魚を飲み込むことが可能で、きっと食べ過ぎで動けなくなってしまうだろう―。
こんな研究結果が、米科学誌「Journal of Experimental Biology(実験生物学ジャーナル)」に発表された。
地球上で最大のほ乳類とされるシロナガスクジラは、小型甲殻類のオキアミを主食としている。
捕食の際は海にもぐるが、その時間はせいぜい3~15分だ。
なぜ、血中と筋肉中に大量の酸素を蓄積でき、長時間潜水可能なシロナガスクジラが、
これほどの短時間で水面に上がってくるのだろうか。
カナダのブリティッシュ・コロンビア大(University of British Columbia)の研究チームは、
シロナガスクジラが口を1回開けた際に飲み込める魚の数から、カロリー数を試算した。
すると、一飲みにつき8306~45万6835カロリーとの結果が出た。
これは、人間1人あたりのエネルギー摂取量を2000カロリーとして、1日あたり228人分の腹を満たせる量に相当する。
一方、シロナガスクジラが1回の潜水時に消費するカロリーは、わずか770カロリーだ。
研究チームでは、シロナガスクジラの潜水時間が短いのは、「恐らく食べ過ぎを抑えるためではないか」
と考えている。(c)AFP
▽写真 スリランカ沖で撮影されたシロナガスクジラ(2009年3月26日撮影)。(c)AFP/Ishara S. KODIKARA
URLリンク(img.afpbb.com)
▽記事引用元 AFPBBNews(2010年12月10日 17:10)
URLリンク(www.afpbb.com)
▽Journal of Experimental Biology
「Mechanics, hydrodynamics and energetics of blue whale lunge feeding: efficiency dependence on krill density」
URLリンク(jeb.biologists.org)