10/12/09 20:28:43
全長が1メートルを超す新種のエイが九州の沿岸に生息していることが、長崎大学の古満啓介研究員、
山口敦子教授らの研究チームの調査でわかった。有明海で捕獲されたことにちなみ「アリアケアカエイ」と
命名された。10日に東京大学で開かれるシンポジウムで調査の詳細を報告する。
このエイは、佐賀県から鹿児島県にかけての九州西部の沿岸で生息が確認された。
地元では普通種のアカエイとともに漁獲され、煮付けなどにして食べられていた。
ただ、外見がよく似ており、長年、混同され続けていたという。
研究チームは10年間にわたり、500匹近くを集めて体の構造などを調べた。
その結果、腹の中央部にわずかにへこんだ部分があることや、ムチのような尾の一部が
白く縁取られているなどの特徴があり、遺伝子の解析でもアカエイとは大きく異なり、独立した新種だと判明した。
新種のエイは大きなものは体重10キロ近くになり、甲殻類や小魚などをエサにすることや、
親魚は初夏に平均で6匹の赤ちゃんを産むこともわかった。
チームは「これほど大きな魚が、新種と知らずに流通し続けていたことは驚き」としている。(山本智之)
▽写真 新種と判明したエイ。「アリアケアカエイ」と名付けられた=古満啓介長崎大研究員提供
URLリンク(www.asahicom.jp)
▽記事引用元 朝日新聞(2010年12月9日15時1分)
URLリンク(www.asahi.com)