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【ワシントン共同】通常の生物にとっては有毒なヒ素を生命活動の根幹となる
DNAに取り込んで成長できる細菌を発見したと、米航空宇宙局(NASA)など
の研究グループが2日、米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。
地球上の生物は主に炭素、酸素、水素、窒素、リン、硫黄の6元素でつくられており、
これらは生命活動に不可欠と考えられている。
だが、この細菌はリンをヒ素に換えても生きることができるという。
現在知られているものとは異なる基本要素で生命が存在する可能性を示すもので、
生命の誕生、進化の謎に迫る発見といえそうだ。
専門家らは生命を構成するのが6元素であることを前提に地球外の
生命探しを進めているが、研究グループは「どのような物質を追跡の
対象にするか、より真剣に考えなければならない」と指摘している。
研究グループは米カリフォルニア州にあるヒ素濃度の高い塩水湖
「モノ湖」に生息する「GFAJ1」という細菌に着目。
ヒ素が多くリンが少ない培養液で培養すると、リンが多い培養液よりは
成長は遅くなるものの、細胞数が6日間で20倍以上に増え、
GFAJ1はヒ素を取り込んで成長することを確認した。
▽記事引用元 : 2010/12/03 04:02 【共同通信】
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