10/12/01 19:26:54
稲の茎を太くすることで、倒れにくく収穫量も多い「新コシヒカリ」を、
名古屋大生物機能開発利用センターの松岡信教授、富山県農林水産総合技術センターの
蛯谷武志主任研究員ら研究グループが開発した。
食料の増産につながる成果として、英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」の電子版に
30日発表された。
松岡教授によると、多収量を目指す稲作では収穫前に倒れないよう稲の背を低くし、
大量の肥料を与える方法が一般的。しかし、あまり低くすると穂が小さくなり、収量が減る。
そこで研究グループは茎を太くし、大量に実っても倒れないイネの開発を目指した。
茎が太い家畜用飼料品種の「ハバタキ」に着目。
ハバタキの茎を太くしている遺伝子「SCM2」を特定し、コシヒカリと交配を繰り返した。
その結果、同じ遺伝子を持ちながら、99・9%がコシヒカリとなる新品種を生み出した。
新品種を実際に栽培すると、従来のコシヒカリより茎の外径が16%増加。収量も10%ほど増えた。
松岡教授は「食べてみても味はコシヒカリと何ら変わらない」と話す。
全世界では10億人以上が栄養不足に苦しんでおり、コメの収穫不足に悩む地域で役立つ可能性がある。
食料自給率が低い日本が将来、食料を輸入できない事態が起きた場合の備えにもなりそう。
松岡教授は「SCM2だけでなく、収量を増加させる遺伝子も持ち合わせた品種をつくり出し、
超多収量のイネを開発したい」と話している。
▽記事引用元 中日新聞(2010年12月1日 02時00分)
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
▽プレスリリース
URLリンク(www.nagoya-u.ac.jp)
▽Nature Communications
「New approach for rice improvement using a pleiotropic QTL gene for lodging resistance and yield」
URLリンク(www.nature.com)