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血液を固めて止血する働きを持つ血中の「血小板」が、血液の凝固を
スタートさせるのに不可欠なタンパク質を京都大の長田重一教授
(分子生体統御学)らのチームが突き止め、24日付の英科学誌
ネイチャー電子版に発表した。
長田教授は「このタンパク質の活性を調整できれば、
血液凝固を促進したり、血が固まる血栓の形成を
防いだりする薬剤開発につながる可能性がある」としている。
動物の細胞膜の内側にあるリン脂質が細胞の外へ出されると、
血液凝固が始まる。リン脂質を外側へ出るよう誘導する酵素は
「スクランブラーゼ」と呼ばれてきたが実体は分かっていなかった。
チームは、マウスのリンパ球から、このリン脂質を細胞外へ
出しやすい細胞を作製。この細胞を調べたところ「TMEM16F」と
呼ばれるタンパク質が活発に働いており、これがスクランブラーゼだと判明。
また、血液凝固が効率よく進まない「スコット症候群」の患者では、
TMEM16Fを作る遺伝子に変異があるのが見つかった。
▽記事引用元 : 2010/11/25 03:02 【共同通信】
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