10/11/15 19:56:00
11月としては5年ぶりに観測された黄砂が日本の広範囲を覆う様子を東海大、九州大、国立環境研究所などのチームが
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」を使ってとらえることに成功した。
発生源の中国の砂漠地帯に積雪がないことも確認、地面が乾燥して黄砂が舞いやすい状況だったことも判明した。【田中泰義】
いぶきは紫外、可視、赤外の3種類の光をとらえるセンサーを搭載。
大気中の微粒物質を1000キロ幅にわたって観測可能で、火山灰の移動など大規模な現象をとらえやすい。
チームは宮城県から鹿児島県にかけて黄砂が観測された12日、いぶきの観測データを解析。
黄砂が中国西部の砂漠地帯から朝鮮半島沖を経由して日本に飛来している様子を可視化することに成功した。
また、福岡県春日市における砂じん濃度の計測で直径0.005ミリ以上の砂じん粒子が大気1リットル当たり100個以上あり、
非常に高濃度の黄砂だったことも分かった。
黄砂は通常、雪解けが終わり土壌の乾燥が進んだ春に多く観測される。
東海大の中島孝准教授(大気物理学)は「気候変動で中国の積雪が遅れると、秋も黄砂現象が増えるかもしれない。
観測と分析体制を充実させる必要がある」と話す。
▽写真
12日午後1時ごろ、日本に飛来した黄砂(点線内のかすんだ部分)。白いのは雲=国立環境研究所など提供
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11月として5年ぶりに飛来が観測された黄砂でかすむ名古屋市内=名古屋市千種区で2010年11月12日、大竹禎之撮影
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▽記事引用元 毎日新聞 2010年11月15日 15時00分(最終更新 11月15日 16時24分)
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▽関連スレ
【気象】黄砂、大阪市など西日本の各地で観測 11月の確認は5年ぶり
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▽JAXA 温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)
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