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東京農工大学大学院工学府の亀山秀雄教授、東京工業大学国際高分子基礎研究センターの宮田清蔵特任教授らは、
自動車排ガス浄化で白金系触媒より高性能の鉄・セリウムカーボンアロイ(炭素合金)触媒を開発した。
製造コストは白金系触媒の10分の1になる。高価格な貴金属を使わないため、
中国やインドなど新興国向けの低価格自動車に活用できる環境対応技術としても期待できそうだ。
東京農工大学と東京工業大学のグループは鉄、セリウム、カーボンで特定の比率の新触媒で高い性能を得た。
具体的には自動車の混合排ガスモデルを使い、各成分が分解され半分になる転化率50%の温度を調べた。
低温であるほど高活性といえる。
その結果、排ガスの一酸化炭素の分解では新触媒が白金系触媒より83度C、炭化水素では81度C、
窒素酸化物では4度C、それぞれ低くなることが明らかになった。
▽記事引用元 日刊工業新聞(2010年11月02日)
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