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健康食品の「キューサイ」(福岡市中央区)は25日、コラーゲンの摂取と
吸収についての研究成果を発表する「コラーゲン研究最前線~健康食品の
摂取意義に関する科学的検証の試み~」を開き、コラーゲン含有食品が
小腸で分解され、軟骨や皮膚の回復促進につながっていることを報告した。
研究には、佐藤健司・京都府立大大学院教授と、小池達也大阪市立大
大学院准教授が参加。これまでのコラーゲンに関する研究は断片的なものが多く、
コラーゲンを直接食べても体内に吸収されず、肌や関節にいいという効果の
仕組みについても不明瞭で、厚生労働省の公式報告書でも、健康食品としての
有効性が懐疑的、という見方にとどまっていた。
今回の研究では、摂取から消化、吸収、体内輸送、細胞レベルでの作用、
長期継続摂取の効果を一連の研究として検証した。
佐藤教授は、コラーゲン含有食品は胃では消化されないが、小腸で低分子の
アミノ酸やペプチドに分解されることが、キューサイ独自の研究で確認されたと報告。
さらに、摂取後はコラーゲンにしか含まれないプロリルヒドロキシプロリン(Pro-Hyp)
と呼ばれる成分の血中濃度が上昇していることから、コラーゲンが体内に吸収されているとした。
吸収については、年齢による吸収量の差はなく、継続的に摂取しても吸収量は
低下しないことも確認したという。
体内輸送については、Pro-Hypが関節や皮膚に確実に運ばれ、関節にある軟骨の
ダメージの改善に働く軟骨細胞、皮膚が傷ついた際に増殖する線維芽細胞に
取り込まれていることを確認したとし、佐藤教授は「コラーゲン含有食品を摂取すると、
吸収されたPro-Hypが体内を循環しながら、関節、皮膚などのダメージを受けた場所
に集まり、軟骨細胞や線維芽細胞に作用し、回復を促進していると考えられる」と語った。
また、小池准教授は、ひざの痛みを訴える中高年の男女49人に対して、
コラーゲン含有食品を継続的に摂取することで、ひざの痛みと腰の痛み
それぞれで機能改善があるかをデータで示し、「腰痛に伴う歩行機能障害の
改善傾向を確認できた。コラーゲン含有食品は、運動器の複合的な
機能低下により歩行機能障害が起こる新たな国民病として注目される
『ロコモティブシンドローム』を予防する食品の候補になりうる」という見解を示した。
藤野孝社長は「コラーゲンの効果についての科学的な仕組みに関して、
かなり解明ができたことで、さらに自信を持って販売できる。
今後はもっと分かりやすい結果が出るように研究を続けていきたい」と語った。
▽記事引用元 : 毎日新聞デジタル 2010年10月25日 21時02分
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コラーゲンの研究成果発表会に出席した藤野孝社長
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