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日本原子力研究開発機構は1日、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で炉内中継装置が原子炉容器内に落下したトラブルの影響で、
性能試験(試運転)の第2段階となる40%出力試験の開始は、早くても来年7月以降になるとの見通しを明らかにした。
8月下旬から行う予定だった定期設備点検がトラブルの調査で約1カ月遅れたため。
設備点検は約8カ月の予定で来年5月末までかかり、その後の起動前準備・点検に1カ月程度必要という。
原子力機構は同日、トラブル調査状況や今後の対応をまとめた中間報告を経済産業省原子力安全・保安院、県、敦賀市に提出。
現時点の分析では炉内中継装置や周辺設備に大きな損傷はないとした。
保安院も中間報告の内容を妥当とし、同装置の取り出しを認めた。原子力機構は4日にも原子炉容器から取り出す。
原子力機構はこれまで、40%出力試験を始める時期を「2011年度上半期」としていた。
今後、トラブルによる原子炉容器内への影響や、現在進めている水・蒸気系設備の点検
屋外排気ダクトの交換の状況次第では、試験の開始がさらに遅れる可能性もある。
中間報告では落下の原因を、同装置をつり上げていたグリッパー(つかみ具)内部のねじが緩んだ状態だったためと推定。
同装置をつかむ2本のつめは十分に開かず、片側のつめだけで傾いた状態でつり上げたため、途中でつめが外れたとみている。
ねじの上部の部品は03年に交換したが締め付けが十分だったかどうかは分かっておらず、
装置の振動で徐々に緩んだ可能性があると推定した。
当面の対策として、ねじ部に板を当てるほか、専用の接着剤を使って固定する。
同装置の取り出し後、外観や内部を確認するとともに、原子炉容器内での落下の影響を詳しく調べる方針。
福井新聞(2010年10月2日午前7時20分)
▽記事引用元 福井新聞
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