10/09/28 21:21:00
メキシコ湾の原油流出事故でジンベエザメの餌場である回遊領域に多大な被害が出ており、
世界最大の魚類である同種が減少している恐れがあるという。
先の流出事故では、これまでに約78万キロリットルの原油がミシシッピ・デルタ南部に流れ込んだと推定されている。
一方、メキシコ湾北部の3分の1を占めるこの海域で、近年ジンベエザメの目撃情報が相次いでいる。
「ジンベエザメにとって最悪の場所とタイミングだ」。そう語るのは、
南ミシシッピ大学の湾岸研究所(Gulf Coast Research Laboratory)で同種を研究している生物学者エリック・ホフマイヤー氏である。
目撃例から、ジンベエザメは日に7~8時間ほどは水面付近でエサを求めて回遊することがわかっている。
この大型魚の死体はまだ発見されていないが、浮かぶ油膜によってえらが詰まって窒息死してしまう危険性や、
エサが汚染されてしまう恐れもあるそうだ。
「エサを獲りながら原油を飲み込んでしまったと考えると、命を落とした後に海底に沈んでいる可能性が高い。
現時点では、個体数減少の実態は把握できていない」とホフマイヤー氏は言う。
メキシコ湾に浮かぶ油は大半が除去されているが、影響がなくなったわけではない。
現在も湾岸の生態系への潜在的な影響を明らかにするための調査が進められている。
ジンベエザメは、えらと口から大量の海水を吸い込んでろ過しプランクトンや小魚を食べる。
その海水の量は1時間に600キロリットルを超える。巨大な口を開けて海水ごとプランクトンを吸い込み、
えらから水を排出してろ過した後、口中に残ったものがすべてエサになる。
「その過程で汚染物質を吸い込んでいることは間違いない。
細胞が汚染され健康状態に悪影響が出る恐れがあるが、確かなことはわからない」と、
フロリダ州サラソータにあるモート海洋研究所でサメ研究センター(Center for Shark Research)の責任者を務める生物学者、ボブ・ヒューター氏は述べている。
実害を正確に把握するため、多くの科学者たちが「多環式芳香族炭化水素(PAH)」などの
油汚染物質がジンベエザメの細胞や血液に含まれていないか調査を進めている。
「だが、流出原油が生態にどのような影響を与えたのかがわかるまでには、数年かかることは覚悟しなければならない」とヒューター氏は言う。
>>2続く
Brian Handwerk for National Geographic News(September 27, 2010)
▽記事引用元 ナショナルジオグラフィック公式日本語サイト
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
▽画像 掃除魚(大型魚の寄生虫を食べる小魚)の群れに囲まれたジンベエザメ。大きな口からエサをのみ込んでろ過している(資料写真)。
URLリンク(www.nationalgeographic.co.jp)
2:一般人φ ★
10/09/28 21:23:09
>>1続き
一方でジンベエザメに発信器を取り付け、向こう数年間の動きを探ろうという動きもある。
しかし既に生息地を変えたという報告もあり、フロリダ州湾岸付近での目撃情報からは、
他の大型魚とともにクリーンな海域に移動している可能性も考えられるという。
前出のモート海洋研究所の科学者たちは流出事故発生から数カ月間、
ジンベエザメを含む大型魚を対象に沿岸付近の調査を続けている。
通常、これらの魚種はメキシコ湾東部の大陸棚付近から遠く離れた沖合で目撃されることが多い。
「しかしこの夏は、フロリダ西部の大陸棚付近での目撃例がきわめて多い。
ジンベエザメも過去に例がないほどだった」とヒューター氏は語っている。
確かなことはわからないが、流出原油から逃れるために東へ移動した可能性がある。
また、生息地を変えるジンベエザメの動きを研究してみると、
事故の影響が予想以上に広範囲に及ぶ危険性があることもわかってきたという。
「カリブ海から中央アメリカ、メキシコ湾にまたがって生息するジンベエザメの個体群は、
外見的な特徴こそ異なるが互いに密接な関係にある」と、
野生生物保護協会(WCS)のオーシャン・ジャイアント・プログラム(Ocean Giants Program)に携わるサメ研究の第一人者、レイチェル・グラハム氏は言う。
13年間にわたってジンベエザメの生態の追跡調査を行っている同氏によると、
ベリーズで撮影した1匹のジンベエザメが、その後フロリダのタンパ近海で確認されたことがあるという。
それとは別に、メキシコで音波発信器が取り付けられた個体が
メキシコ湾北部のブライト・バンク(Bright Bank)の海底にある受信機によって検知されたこともあるそうだ。
「流出事故のあった湾北部の海域に生息する個体群が、移動先に影響を及ぼす可能性がある」というのが同氏の見解だ。
「ジンベエザメは全体で1つの大きな個体群を構成している。
いまのところ調査は数百~数千頭単位の個体を対象としているにすぎない。
本当の影響を把握するには、もっと大規模な調査が必要となる。
体が大きいこのサメはエサの量も膨大だ。
魚卵などを嗜好するが、摂取時期が限られており分布海域も狭い。
いろいろ考え合わせると、複数の海域のジンベエザメ全体を維持するエサが、確保できなくなる可能性もある」。
「しかし悪い知らせばかりではない」と前出のホフマイヤー氏は言う。
「複数の目撃例があるということは、メキシコ湾北部のジンベエザメの数は思ったより多いのかもしれない。
流出事故の影響は未だ計り知れないが、この点は前向きにとらえていいと思う」。
Photograph by Colin Parker, My Shot
以上 引用ここまで
3:名無しのひみつ
10/09/28 21:23:25 bxa22CzH
入れ歯外したうちの婆さんみたいになってるわ。
4:名無しのひみつ
10/09/28 21:30:11 ZlrS/nCK
シーシェパードがアップを始めないようです
5:名無しのひみつ
10/09/29 09:53:00 1jEIhMes
海遊館とか、一定期間飼育した後に海に放流しているけど、
その時の追跡調査によれば、日本近海の個体は、
カリフォルニアの辺りまで回遊しているらしい
6:名無しのひみつ
10/09/29 10:57:19 UL2vfM1J
でもあの災害で危機に陥らない生物がいるのか?
7:名無しのひみつ
10/09/29 12:16:28 LBthnv6i
鯨が!とは死んでも言わないのねw
8:名無しのひみつ
10/09/29 12:42:46 C1Ii7eTH
>>7
これ原文はWhale Sharkなんだけどね。