【地質学】地球の磁場が高速で入れ替わった証拠を、1500万年前の岩石から発見at SCIENCEPLUS
【地質学】地球の磁場が高速で入れ替わった証拠を、1500万年前の岩石から発見 - 暇つぶし2ch2:おっおにぎりがほしいんだなφ ★
10/09/07 15:38:14
>>1のつづき

今回の報告を行なったのは、カリフォルニア州ロサンゼルスにあるオクシデンタル大学の
地質学者Scott Bogue氏と、カリフォルニア州メンロパークにある米国地質調査所(USGS)の
Jonathan Glen氏だ[研究論文は後日『Geophysical Research Letters』に発表予定]。

研究チームは、ネバダ州において、保存状態の良好な一連の溶岩流地形を調査した。溶岩流は、
冷えていく過程で、その時点における磁場の方向を保存する。溶岩流の岩石の結晶の中に、
小さなコンパスの針が固定されるような形で、磁場の方向を記録するのだ。

調査の中で、ある1つの溶岩流が研究チームの注意を引いた。その溶岩流が、複雑な
磁気履歴を記録しているように思われたためだ。Bogue氏によればこの溶岩流は、
最初は冷え始めたが、1年以内に新たな溶岩流がその上にかぶさることで再び熱せられた。
新たな溶岩流は、元の溶岩流の岩石の結晶を再び磁化したが、この時、結晶が示す
磁場の方向は角度にして53度も変化していた。溶岩が冷えた速度から計算して、
このとき地球磁場の方向は、1週間に約1度ずつ変化していたことになる、とBogue氏は言う。

オレゴン州スティーンズ山の岩石に関して1995年に行なわれた調査では、1日当たり6度の
方向変化が報告されていた。これはとてつもない変化速度であるため(航海をするのに、
コンパスの向きが1日に数度も変化したとしたら一大事だ)、多くの研究者がこの報告に
異議を唱えた。

反対意見として、そもそも液状の地球外殻は、それほど速く磁場を変化させられない、
あるいは、たとえ実際にそのような変化が起こっていたとしても、地球内部の電気伝導度によって
信号が遮断されるため、地球表面で変化が観測されるはずはない、といった考えが示された。

今回のネバダ州の岩石の発見によって、このような変動が起こりうるという考えが支持される
可能性がある、とBogue氏は言う。ただしこの研究成果を全ての研究者が支持しているわけではない。
百万年に数回という逆転現象を、この岩石が短期間に2回起こった溶岩流で保存することは
偶然性が高すぎるという意見もある。

安定した磁場の逆転が最後に起こったのは78万年前のことだ。過去150年かそれ以上もの間、
地球磁場は徐々に弱まってきているため、地球はすでに次の逆転が起こるはずの時期を
過ぎており、もしかすると現在すでに逆転しつつあるのではないかと考える地質学者もいる。

ただし、B級SF映画のように、ある朝起きたら地磁気逆転で大混乱というようなことは起こらない、
とBogue氏は言う。「地球的スケールで見れば大きな現象だが、人間がリアルタイムでこの現象を
見ても、たいしたことには見えないだろう」

[地磁気は年々弱くなっており、ここ100年では約6%弱くなった。これはあと1000年足らずで
地磁気が消滅してしまうほどの減少率だが、この程度の磁場変動は過去においてもそれほど
珍しいものではないとされる。また、磁北は1831年に発見されてからしばらくはほとんど
移動していなかったが、1904年に年間約 15キロで北東方向へ移動をはじめ、現在は1年に
約64キロというスピードで移動しているとする研究結果も発表されている]


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch