10/08/28 01:07:46
太陽活動低下で大気圏上層の「熱圏」が縮小、米研究
2010年08月27日 17:25 発信地:ワシントンD.C./米国
【8月27日 AFP】米国立大気研究センター(National Center for Atmospheric Research、NCAR)は
26日、太陽からの紫外線が減少したため、地球の大気圏の層の1つである「熱圏(thermosphere)」が
大きく縮小し、温度も下がっているとの論文を発表した。
熱圏は高度約90~500キロメートルに位置し、大気圏の上層を構成する。
米地球物理学連合(American Geophysical Union)が発行する学会誌
「地球物理学研究レター(Geophysical Research Letters)」に掲載された論文によると、
2007年~09年にかけて太陽黒点や太陽風がほとんどない状態が長期間続き、
太陽から受けるエネルギーは異常に低い水準にとどまった。
この影響で熱圏が縮小し、その気温は08年に1996年比約30%減となる41℃も低下したという。
43年間にわたる宇宙探査史上、これほど急速に気温が下がった前例はないという。
熱圏の厚さと密度が薄くなると、軌道上を回る物体が受ける摩擦が少なくなる。
国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS)や人工衛星にとっては、
運用期間が延びるため朗報となるが、一方で宇宙デブリもこれまでより長く軌道上に
とどまることになり、ISSや人工衛星との衝突の危険が高まると、論文の共著者である
コロラド大学(University of Colorado)のトーマス・ウッズ(Thomas Woods)シニア研究員は
指摘する。
ウッズ氏は19世紀と20世紀の初頭にも太陽活動の極小期があったと指摘し、
「過去のパターンが当てはまるならば、太陽活動の極小期は今後10~30年は続くだろう」
と話している。(c)AFP
----------
▽記事引用元
URLリンク(www.afpbb.com)
AFPBBNews(URLリンク(www.afpbb.com))配信記事