10/08/24 07:05:05
山口大と佐賀大、ソニー(東京)の研究グループは23日、頭髪やひげの
根元に付着する細胞からヒトの体内時計を測定する簡便な手法を世界で
初めて開発したと発表した。
体内時計の乱れは、うつ、糖尿病、睡眠障害など広範な疾病との因果関係が指摘される。
同グループは「臨床導入が期待でき、さまざまな医療研究に貢献できる」としている。
研究は、リーダーの山口大時間学研究所の明石真教授(36)、
佐賀大医学部循環器内科の野出孝一教授(49)、
ソニー先端マテリアル研究所ライフサイエンス研究部員たち、計8人が中心メンバー。
明石教授によると、ヒトの体内時計の測定報告は十数例しかなく、
2001年に米国とカナダの共同研究グループが口内粘膜から採取した細胞で、
03年には米国とカナダの別グループが血液の細胞で、それぞれ測定するなどしている。
しかし、いずれも身体への負担が大きく、生きた細胞が採取しにくいことから測定法の確立に至っていなかった。
山口大などの手法は、毛包細胞を溶かし、タンパク質合成にかかわる
「メッセンジャーRNA(mRNA)」を精製、測定して時計遺伝子の活動(体内時計の状態)を把握する。
身体負担が比較的小さく、明石教授は「高い精度で測定でき、臨床導入の基盤が確立できた。
生活リズムに合わせた治療、抗がん剤投与などで副作用が最も少なく効果の大きい時間治療の
研究のほか、労働環境改善など広範囲に貢献できる」としている。
交代制勤務労働者の疾病リスクを研究する産業医科大医学部(北九州市)の
久保達彦講師=公衆衛生学=は「生活リズムの乱れが疾病にどう関係するのか
遺伝子レベルの解析が可能になり、病因の解明にも大きな進歩」と期待を寄せる。
研究成果は米国科学アカデミー発行の総合学術雑誌「PNAS」のホームページに掲載される。
体内時計の測定イメージ
URLリンク(www.chugoku-np.co.jp)
▽記事引用元 : '10/8/24 中國新聞
URLリンク(www.chugoku-np.co.jp)