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◇電子の自転で作られる微小磁石 京大教授ら確認
構成する電子の自転によって個々の原子に作られる微小磁石「スピン」の揺らぎが、
絶対零度近くで特異状態になる有機磁性体を、京都大人間・環境学研究科の前川覚教授
(低温磁性物理学)たちが実験で確かめた。「量子超スピン液体」として予見された状態の
初めての確認で、超流動や超電導のように常温では考えられない性質を持つ可能性が
あるという。英科学誌「ネイチャー・フィジックス」で12日に発表した。
■「スピン」揺らぎ 絶対零度近くで特異状態
理化学研究所の加藤礼三主任研究員が炭素や硫黄、パラジウムなどを合成して作った
有機磁性体を使って、京大の前川教授、伊藤哲明助教、小山田明助教が実験した。
物質は温度が下がるとスピンの動きが減り、磁性方向がそろうなどの秩序をつくる。
しかし、この磁性体は絶対温度0・019度(零下約273度)の超低温でもスピンは揺らいでいた。
揺らぎの強さの温度変化を調べると、絶対温度1度を境に超低温で揺らぎの強さが急激に減り、
これまで知られていない状態にあることも分かった。
前川教授は「未知の秩序状態にあると考えられ、高温超電導などの現象の理解につながる
可能性がある。わずかな力で状態の制御が可能なので、この磁性体を記憶素子や制御素子
などに応用できるかもしれない」と話している。
【 2010年07月13日 08時47分 】
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▽記事引用元 京都新聞
URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)
▽関連リンク
・京都大学
相互作用が競合する三角格子上の量子スピン液体が超低温で示す新しい自発的対称性の破れの発見
-スピンの「超」液体状態-
URLリンク(www.kyoto-u.ac.jp)
・Nature Physics
Instability of a quantum spin liquid in an organic triangular-lattice antiferromagnet
URLリンク(www.nature.com)