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板垣さん、通算60個目の超新星を発見
新天体捜索者の板垣公一さんが、おおぐま座の方向にある銀河NGC 3184に
超新星2010dnを発見した。板垣さんの超新星発見は今年4個目で、通算発見数は60個となった。
6月に入り、梅雨入りも間もなくとなりました。夏至も近づいて夜が短く、天体観測には
少々困難が伴う季節です。そんな折り、日本人アマチュア天文家によって超新星が発見されました。
発見したのは、山形県山形市の板垣公一(いたがきこういち)さん、これまで多種多様の新天体を
発見してきた、日本を代表するベテラン天体捜索者です。
板垣さんは、5月31.523日(世界時、以下同様)に60cm望遠鏡で撮影した画像に、17.5等級の新しい
光点を見いだしました。その位置は以下のとおりで、おおぐま座の渦巻銀河NGC 3184の中心核から
東に33秒角、北に61秒角にあたります。銀河の腕に沿った場所です。
赤経 10時18分19.89秒
赤緯 +41度26分28.8 秒 (2000年分点)
超新星周辺の星図とDSS画像に表示した超新星
天体は、宮城県大崎市の遊佐徹(ゆさとおる)さんによって確認され、公表されました。
10日ほど前にはこの位置にこれほどの明るさの天体はありませんでした。
NGC 3184は、距離が10Mpcあまりの銀河です。新天体がこの銀河に属するものとして、
発見時の絶対等級はマイナス12.8等級ほどで、典型的な超新星よりかなり暗いものです。
この暗さが、母銀河内の吸収によるのか、それとも天体の特異性によるのか、今後の分光
観測によるタイプの判別や、光度変化の追跡が待たれます。
▽ ソース AstroArts
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▽ 画像
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