10/10/01 23:36:11 hrPR381i
スレッドが落ち着きを取り戻したところで、今一度マグマ大使の第1話についてもう少し考えてみたい。
マグマの第1話は導入部として、衝撃に満ちていて、視聴者に現実の体験として、作品世界に連れていくだけの
パワーを持っていることは既に述べたのだが、それは単なる衝撃だけの薄っぺらさとも違う。
朝、目が覚めて家のドアを開くと、そこに太古のジャングルが広がっている!!
これほど見事なまでに、日常から非日常への転換、を衝撃を伴いながら鮮やかに見せる語り口の巧さ。
まさに手塚の「ロストワールド」で見せたセンス・オブ・ワンダーと同じものが、そこにあるのだ。
この一点だけにおいても、手塚のオリジンがマグマの中にも脈々と受け継がれていることがわかる。
小さなブラウン管の中の出来事ではない、そこから抜け出して、当時のぼくらの脳に直接広がった無限のパノラマワールド。
そこにはワクワクする冒険譚が待っており、マモルやガム、パパにマグマ、そしてゴアまでもが、
もはや、ブラウン管の向こうにだけしかいない、絵空事のキャラクターとは異なる全然別次元の存在となる。
そんな彼ら、彼女ら、怪獣たち、そう、ぼくらの仲間たちと、冷たいサイバーなネットワークとは違う
少年雑誌のような暖かみがあり血の通った媒体を通して、たしかに交流ができた時間があの頃は流れていた。
そんな想いを馳せながら、いままたマグマ大使という、かけがえのない作品と向き合っていきたい自分がいる(笑)
過去に同じ想いを持った方もいたようだけど、心無き馬鹿者に邪魔をされたようだ。
少しずつ一歩ずつ、マグマの魅力をみんなと共有して、この作品を色々と再発見していければと思うんだ。