10/10/18 16:19:29 WvDU7U5i
久しぶりに、ここを見た。
>>595
丁寧な御返答、ありがとう。やっぱり事情通の人の言葉は違うね。勉強になった。
「処女のはらわた」「美女のはらわた」は、その成立事情を昔から不思議に思っていた。
他社製作作品で、ガイラもそれ以外のスタッフもにっかつやにっかつの契約スタッフではないのに、
いわゆる‘買い取り作品’ではなく、堂々とメイン作品の扱い。
それ以前の「エロス大作」では他社との共同製作作品があったし、ロマンX路線になってからは買い取り作品がメインでも普通になってしまっていたけど、
「はらわた」シリーズ公開当時のにっかつでは、こういう例は他にない。
獅子プロの滝田もにっかつ製作メイン作品を撮っているが、それだって、もうちょっと後のこと。
日活(にっかつ)は労組の権力が強くて、正社員でなかったゴジや相米が監督昇進できなかったのもそのせいだと言われているくらいで、
だから、外様のガイラがメイン作品の監督をするのは異例中の異例だった。
(80年頃のにっかつ本社では最上階を労組事務所が偉そうに占領していて、企画部は何と屋上のペントハウスだった)
思うに、ガイラから企画を持ち込まれたにっかつが「面白そう。是非うちでやりたい。でも、買い取り作品の予算では無理だろう。
自社製作でやりたい。でも、ガイラさんは社員じゃないから自社製作でやると労組が騒ぐだろう」と考えたんじゃないか。
で、ガイラに「誰かプロデューサーを探してきてくださいよ。その人の会社の製作だっていうことにしちゃいましょう」と持ち掛けたんじゃないか。
佐藤プロデューサーは実際には何も仕事をしておらず、製作費も実は全額にっかつが出資していたんじゃないかと思う。