10/10/22 01:16:36 btkD+LSQ
原作の短編『証言』は、一筆書きのスケッチのようなあっさりとした作品なので、映画向けに橋本忍がどう脚色したのか、それを確かめたかったのだ。
結論からいえば、原作をうまくふくらませ、飽きずに楽しめる佳作に仕上がっていた。さすが橋本忍。
ところで、オープニングの構成がビリー・ワイルダーの傑作コメディ『アパートの鍵貸します』のオープニングに酷似していたので、びっくりしてしまった。
主人公が同じサラリーマンだということを掛けて、たぶん監督の堀川弘通と橋本忍が相談して“いただくことにした”んだろう。
しゃれたことをするなぁ、と思ったのだが、少し気になったので映画を見終わったあと、両作品の公開年を調べたところなんと、同じ1960年!
しかも、『黒い画集 あるサラリーマンの証言』のほうが先に公開されている!これはどういうこと?