08/12/07 19:38:35 CUbUCes2
「旅路 村でいちばんの首吊りの木」
橋本忍が事実上の引退となった、最後の作品。
やっとビデオを入手して、きのう鑑賞を終えたところ。
おもしろかったよ、これ。きのう徹夜で3回観た。
たしか、公開当時は日本アカデミー賞を総なめした・・・よね?記憶があやふやだけど。
ネタバレするとつまんないから具体的な事は書けないけど
ハデさは全く無い。とにかく地味。暗い映像が延々と続く。ほっと一息できる場が全く無い。
登場人物も極端に少なく、ミステリー映画として観たら”犯人”がすぐわかってしまう。
動機もあいまい。なぜそうしなければならないのか。そうした結果の将来を考えないのか。
ツッコミどころ満載。でも、これはそういう映画では無いと思う。
タイトル「旅路」が大きな字で、サブタイトル「村でいちばんの首吊りの木」が下に小さな字だけど
むしろ逆の方がよかったと思う。ストーリーは、最初に 「村でいちばんの首吊りの木」 という
フレーズを思いつき、その後から、それに合わせるように肉付けしたのではなかろうか。
「病院坂の首縊りの家」をパクったようなタイトルなんで、当時は敬遠して観なかったけど
今観てみると、じんわり来る。エンターティンメントを期待するとハズレだけど、
しんみりしたいならオススメだな。