07/12/09 21:00:51 cQEi5ILJ
>>294
> 「複眼の映像」(橋本忍 著)
この本読んだけど、一緒に仕事をした仲間からの黒沢”天皇”に対する冷めた目線での
文章は確かに新鮮だったなぁ。黒沢本って黒沢”天皇”万歳! のが多くて正直食傷
ぎみだったし。「影武者」以降の黒沢映画への評価の低さは的を得てる希ガス。
ただやっぱり「幻の湖」についてはあまり書いてないのね……まぁ自身でも失敗した
ことを痛感してるみたいなのは伝わってきてかわいそうな気もするけど、その辺の
話をもう少し書いてほしい気もする
ところでこの本で気になったのが、野村芳太郎との会話で映画「ジョーズ」について
> ”全部OKカットでつないでる。これ以上の映画はスピルバーグは作れない”と野村芳太郎
> に言われてその後スピルバーグの映画を見てないし、人からの評価を聞く限りそれが
> 正しいらしい
みたいなことを書いてること。まぁ確かに一理ある話かもしれないけど、彼らの映画に対する
後ろ向きさも垣間見た気がするのよね……